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【富山へ移住】体験者が語る失敗しないためのメリット・デメリット

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


富山県に移住して数年が経ちますが、住んでみないとわからないことが多いですよね。

わたしは生まれも育ちも富山県ではなく、このメディアの代表も県外出身です。

そんな県外出身者が富山県についてあれこれ書いているので、普通の移住者よりは富山県のことをよく知っていると自負しています。

実際に東京で、富山の移住に関するイベントにもゲストとして参加してきました。
→移住のリアルをぶっちゃける。「移住のリアル語らナイト」開催レポート

ということで今回は、関西と関東から富山県に移住してきた私たちが「富山県に移住するメリットとデメリット」を徹底的に正直に書かせていただきます!

目次


富山県に移住するメリット
        1. 食べ物がおいしい
        2. 人が少ない
        3. アウトドアの宝庫
        4. 安心安全すぎ
        5. 意外と移住者は多い
富山県に移住するデメリット
        1. 雪が多すぎ
        2. 車がないと辛い
        3. 消費者はつまらない
仕事はどうする?
        1. 地域おこし協力隊
まずはお試し移住も
まとめ

富山県に移住するメリット

まぁ「ぶっちゃけ富山県って、雪の大谷とかの観光地しかイメージないんだけど」って人が多いかと思います。

ただそれは県外の人だからこそ感じるイメージであって、実際の富山県民はほとんどの方が雪の大谷に行ったことがありません。なんせ交通費が往復で1万円以上と高いですからね。

では移住したからこそわかる本来の富山県に住むメリットを紹介していきます。




1. 食べ物が美味しい

地方への移住といったら、食べ物がおいしいってありがちなんですが、でもマジでおいしいから仕方がありません。

特に魚介類がNo.1ってくらい美味しくて、都会ではあり得なかった新鮮な魚が、そこらへんのスーパーで毎日売られています。

ポイントはそこらへんのスーパーってところで、富山県は海がとても近いので、採れたての魚がそのままスーパーにやってくるんですよね。

あと、回転寿司も都会で食べたモノよりも明らかにおいしくて、スシローも大阪のお店と富山のお店では段違いにネタの味が違います。あまりにおいしかったので富山県の回転寿司をいろいろ調査したほどです。




あと、富山県には立山連峰がすぐ近くにあるので、そこから出てくる雪解け水が天然水として全国的にも有名です。

なんといっても富山県にはアサヒ飲料や北陸コカ・コーラボトリングがあり、あの『いろはす』や『森の水だより』も富山県の水が使われています。

天然水もそうなのですが、とやまの水道水もモンドセレクショにを毎年金賞受賞をしているので、どこに行ってもおいしい水が手に入ります。

だからこそ、その水で作られた日本酒やお米もやっぱりおいしく、体にいいものばかりが低価格で食べることができるのです。

やっぱり人間の体の60%は水でできているので、普段から飲んでいる水が健康にも影響してきますので、その点は富山は最高だと思います。

他にも富山県には様々な名産品がありますので、これらのグルメも参考にしてみてください。






2. 人が少ない

都会と比べてメリットと感じたことは人が少ないことです。

当たり前に聞こえますが、東京や大阪に比べると人が圧倒的に少なく、個人的にはこれが最大のメリットと言ってもいいくらいなのです。

人口密度が、東京はkm2当たり6000人くらいですが、富山は250人となっているので電車も街中もほとんど混み合うことがありません。

これによって人混みが嫌いだった私は、富山に移住して来て幸福度が150%くらいは上昇しました。

平日なんかではどこに行っても空いているし、土日でも東京に比べたら圧倒的に人は少ないです。人が多いのが苦手だという方は富山に移住すれば幸せになれること間違いなしですよ。

ただ人が少ないだけあって、ちょっと富山の都心部から外れるとめちゃくちゃ暗いです。

おそらく24時間オープンしているお店が少ないのか、みんな早く寝るのか。またコンビニが少なくマンションも少なく街灯も少ないため夜は暗く感じます。




3. アウトドアの宝庫

わたしはインドア派なのですが、わたしの周りの友人たちはみんな山登りやスキューバダイビング、スノーボードとかなりアクティブに遊んでいる人が多いです。

というのも、富山県は海と山がものすごく近くて、10分車を飛ばせば両方行けてしまうくらいなのです。これだけ海と山が近いのは富山県くらいなのではないでしょうか?

もし山登りやキャンプが好きならば、雷鳥沢キャンプ場なんかがおすすめですね。

ここは剣岳登山を目指す登山者のベースキャンプ、立山縦走や奥大日岳へ向かう登山者の拠点になり、もちろん室堂周辺を散策するだけの家族キャンプなどでも利用できます。周辺には山小屋があり、温泉に入ることもできます。

冬にスキーやスノーボードをしたいって人も、会社帰りにできちゃうくらい近くにスキー場があります。

まぁいろいろまとめていますが、高速を使えば新潟とかにもすぐに行けるので、上級者はそちらのスキー場に行くのもいいですね。


海でしたら釣りをしたり、サーフィンをしたり、スキューバダイビングをしたりすることができます。

また富山の春の風物詩であるホタルイカの身投げも見ることができるので、これは富山県に住んでいないとなかなか見ることはできませんよ。






4. 安心安全すぎ

富山県は全国的に見て、住むのに安心安全であると感じています。

それは富山に移住してきて、テレビのNEWSを見て衝撃を受けました。

東京や大阪だと毎日物騒な事件が報道されていて、それが当たり前だと思っていたのですが、富山県のNEWSはというと『子どもたちが小学校でボランティアしました。』とかが放送されます。

いやいや、富山県NEWSなさすぎでしょ!


というのも富山県は2012年の殺人事件の件数が年3件で、全国で45位となっており、そういう事件はめったに起きないと思って問題ないと思います。

また自家用車普及台数は全国2位ですが、交通事故件数は全国40位と結構低めなんです。

あと富山県は地震件数が2番目に少ない県でもあり、なんと過去の観測上、震度5強以上の観測は未だにありません。

また台風もだいたいそれていくので、立山連峰によって守られているのでは?と噂されるほどです。

実際には理論的に立山連峰が地震や台風を緩和するようになっているみたいですが、災害の多い日本ならなおさら安全な土地に住んでおきたいですよね。

ただ富山県民は、生命保険にかけている金額が全国2位と、これだけ安全なのになんて保守的なんだよとツッコミたくなる数字です。

まとめますと富山県民は保守的で、割と安全な県だといえます。




5. 意外と移住者は多い

あとこれは意外に思われるかもしれませんが、富山ってけっこう移住者が多いんですよ。

2017年と古いデータで申し訳ないのですが、ふるさと暮らしを希望する都市住民と地方自治体のマッチングを支援するNPO「ふるさと回帰支援センター」が発表した移住希望地域ランキングを上記に添付しました。

2017年、富山県は10位という結果となっており、わたしの知っている限りのデータでは2016年度の移住者数は565人だったそうです。

そもそもわたしも移住者でして、なんの問題もなく地域に馴染めますし、困ったことがあれば色々助けてくれます。

あと、移住先を考える上でしっかり行政のサポートも受けられるのは良いところだと思います。


富山県にも公式の移住サイトがあるので、そちらで詳しい情報を見ることができます。

富山県は特に子育て支援に力を入れていて、とやまっ子子育て応援券という支援金がもらえたり、子どもがいるだけで割引になるシステムもあります。

また富山県は救急車の平均搬送時間が日本一短く、何かあってもすぐに救急車がやってきてくれます。

これは割と子どもがいると心配するところで、そこらへんもしっかりしています。

・救急車が来たらちゃんと道を譲る。
・医療施設が充実している。
・国道がしっかり整備されている。囲み枠c

という理由で、富山県は医療面でも全国平均より力を入れています。

ということで、様々なメリットをあげましたが本当はもっといろいろいいところがあるので、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。


富山県に移住するデメリット

続いてはデメリットを紹介していきたいと思います。

ちまたでは47都道府県幸福度ランキングで富山県は常に上位というデータがあるのですが、実際に住んでいる人たちからあんまりそういう話は聞きません。

たぶんそれはずっと富山県から県外に出たことがないからからかもしれませんが、実際に住んでみるとそんな甘くない世界が待っています。

そこでわたしが移住してきて、これはマジで嫌だなぁってところを書いていきます。




1. 雪が多すぎ

わたしは以前、雪とはほぼ無縁の場所に住んでいたので、富山県の雪には驚かされました。

まず冬になると朝起きるなり、「・・・何か知らんけど寒過ぎる。」というくらい部屋が寒かったのです。

テレビをつけるとどうやら富山の天気が雪マークになっており、細かい説明は理解できませんでしたが、「とにかく寒さがヤバイ」ということはわかりました。

試しに窓から腕だけを恐る恐る出して気温をテイスティングしてみたところ、そのあまりの寒さに吐血しそうになりました。腕を出しただけでも吐血しそうになるのであれば、恐らく私は玄関を出た瞬間にヴァンパイアのように粉微塵になって消えるでしょう。

富山県は過去に、サンパチ豪雪やゴウロク豪雪と語り継がれる死者までも出てしまった記録的大雪が昭和38年と昭和56年にがありました。

ただそこまではいかないまでも毎年1回くらいはとんでもなく雪が降る日があるもの。

あまりの雪の多さに、初めて富山県で冬を過ごす人のためにまとめ記事も書きました。




2017年にも一度すごい大雪の日があって、そんなときは家がこんな感じになりました。

雪をどかして道を作っても、容赦なく空から降ってくる白いゴミ。いや、これはもはや白いゴミではなく白い悪魔だと確信しました。

あと、雪が降ると交通機関が乱れるため、車通勤の人なんかは普段よりかなり早めに家を出ないと間に合いません。

さらにスリップ事故なんてあった場合なんかは、もう確実に渋滞になり出勤に遅れるでしょう。




2. 車がないと辛い

富山県にももちろん電車やバスがありますが、都会ほど本数がありません。

東京や大阪ならば数分に1本は電車がやってきましたが、富山だと1時間に1本とかそういうレベルです。

そのため、都会では全く時間を気にしていませんでしたが、富山に来てから電車の時間をスマホで調べてから駅に向かうようになりました。

駅から自分の行きたい目的の場所へも時間がかなりかかってしまうので、富山県民でも電車を利用する人は少数はだと思います。

だからこそ富山県で楽しく過ごすには、車は絶対に必要だと感じました。

また、職業柄でよく富山のオシャレなカフェとか面白いスポットに行くのですが、まぁ公共機関を使うとそんなところはほとんどいけません。

富山県ではなぜかオシャレなカフェに限って、車でしか行けないような場所にあるのです。

もちろん富山市街地付近に住めば、自転車た路面電車が充実しているので車がなくても生きていくことは可能です。

また、最近だとシェアカーとかも普及してきて、わざわざ車を購入しなくても幾分か楽しめるようにはなってきました。

ただタクシー生活やシェアカー生活をいろいろコスト計算した私が言うのですが、中古でもいいからやっぱり車は持っておかないと富山では辛いです。

大阪や東京で中古車を購入するなら、30万円くらいあればそこそこのものが手に入るので、なんとかして購入してみてください。




3. 消費者はつまらない

まぁこちらも当たり前ですが、東京や大阪に比べてアミューズメントが圧倒的に少ないです。

富山県に移住しようという人ならむしろ、そういう消費生活が嫌で田舎に住みたいという人ばかりでしょう。

そのため、学生が住む場合は明らかに富山県は刺激が少なくてつまらない県だと思います。

都会ではオシャレなスイーツやファッションやアミューズメントパークが常に新しくできたりして、テレビでもすぐに話題になりますが、富山県ではほぼそのようなお店ができることはありません。月に2,3件くらい話題になるお店が登場する程度です。


アミューズメントパークにしても、富山県には動物園や水族館、遊園地は一応ありますけど、それはもはや子どもが楽しむレベルのもの。
【富山市ファミリーパーク】ライチョウが魅力の動物園に行ってきた
【魚津水族館】本当に日本最古の水族館なのか調べてきた
【富山の遊園地】ミラージュランドは果たして楽しいのか?

ではどうすれば富山県を楽しめるかと言うと、消費者側ではなく生産者側に立ってみて楽しむのが一番なのです。

そんなわたしも移住した当初は暇過ぎてパチンコに行くくらいしかなかったのですが、休日を消費をして過ごすのではなく、このようなメディアを作ることで生産者側の楽しみを味わっています。

テレビでよくやっている消費行動ではなく、自分で何かを制作したり、コミュニティーに入ることで得られる楽しみは静かな田舎が向いています。

もちろんその他にも、休日は釣りをしたり、山登りをするといったアミューズメントがありますので、そのような活動に富山県はいいでしょう。

仕事はどうする?

これは非常に重要な問題で、お金がなければ富山で生きていくことはできません。

もちろん「パソコン1台あればどこでも生きていける!」って人ならいいでしょうが、そんな人は少数派です。

クラウドソーシングを使えば、月収20万円くらい稼げるようになるのですが、まぁ最初は月数万円程度でしょう。

なので、既卒の内定率が86%以上のウズキャリリクナビNEXTなどの転職サイトでまずは富山で出来る仕事を探すのがいいかと思います。


試しに「富山」に限定して仕事を探してみたら488件もヒットしました。

まずはこうした転職サイトに登録してみて、富山の仕事を探してから移住担当の職員の方の紹介で仕事を紹介してもらうのがベストだと思っています。

詳しい富山県の転職に関する記事はこちらにまとめました。






1. 地域おこし協力隊

個人的には「地域おこし協力隊」制度でまずは移住してみるのもおすすめです。

知らない方のために説明しておきますと、こちらは「3年間、地方自治体の非正規職員として働くことができる」仕組みです。

3年の有期契約なので、そのあとは自活することが求められます。3年後は地域に「定住」するのが理想ですが、実態としては定住せずに別の地域に流れる人もいるので、「ここに骨をうずめるんだ!」みたいな覚悟は不要なのもいいですね。

富山の自治体で月15〜16万円の給料がもらえて、自治体によっては住宅や車も無償貸与されたりするので、お金の使い道に困るレベルかと思います。

ただ3年後の独立に向けて、うまくお金を使っていくのがポイントです。

協力隊は求人件数も増えており、応募倍率もそこまで高くありません。転職はもちろん、新卒の学生なんかにもおすすめできます。



画像引用 「富山県地域おこし協力隊」より

また富山県は「初めての受け入れ」「1名のみ受け入れ」は少なく、わたしの情報ではハズレはないんじゃないかな。

富山の端っこにある朝日町や氷見市は、積極的に地域おこし協力隊を採用しており、面白いことをしたい人にはおすすめです。

地域おこし協力隊に応募する



また、移住担当の職員の方はかなり親切なので、仕事先を紹介してくれたりもするので、そういう行政のサポートを受けるのは賢い選択です。

くらいしたい国、富山



まずはお試し移住も

富山県の行政には、いろいろ移住サポートや体験が可能なプログラムがあります。

いきなり仕事を見つけて移住するっていうのはリスクがありますよね。

また富山県の各市町村にもそれぞれ専門の担当者がいますので、いろいろ聞いてみることをおすすめします。


市役所のような堅い場所でいろいろ相談するというイメージがあるかもしれませんが、最近では相談窓口が古民家だったりと面白いんですよね。

彼らは移住のプロフェッショナルなので、住まい探しの情報や関係団体と連携した仕事探し情報、生活費やご近所付き合いの心得などの暮らしに密着した基本情報を教えてくれます。

田舎だと空き家が多くなっているので、めちゃくちゃ安い値段で一軒家を借りることも可能ですよ。

富山の市町村の移住サポートが実際にどのような感じなのかは、参考までに氷見市の移住サポートをしている「氷見市IJU応援センターみらいエンジン」の紹介リンクを貼っておきます。





まとめ

ということで、みなさんがイメージしている富山県はいろいろあるかと思いますが、実際に住んでみると楽しいことも辛いこともあるかと思います。

ただ、やっぱり食がおいしいっていうのは生きていく上で非常に大切だなぁって思いました。

わたしは満員電車や新鮮なモノを食べるだけで、ワンランク上の上質な生活ができるようになったと思っています。

もちろん若い人にとっては面白くない県だということもわかりますが、大人になれば刺激的なアミューズメントを求めるよりも自分の時間を大切にしたいものです。

ぜひまずは富山県の自治体や転職サイトで仕事を調べることから始めてみてください。詳しい富山県の転職に関する記事はこちらにまとめました。

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