【富山の日本酒2024】地元民がオススメの地酒をまとめてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですが、みなさんは日本酒は好きですか?
日本酒は水が綺麗じゃないと美味しくならないため、水が綺麗な富山県にはたくさんの酒造があります。その数はなんと19酒造!
私は富山県に住んでいるということをチャンスに、毎年『地酒新酒披露きき酒会』に参加し、業者のような雰囲気を出して新酒を飲むのが趣味になりました。
このように富山の酒蔵の人たちがわざわざみんなで集まって日本酒を振る舞うのも、富山県には日本酒好きが多いからではないかと思います。
そんなこともあってか富山駅前でいきなり日本酒barが開かれる『とやま駅ナカ酒BAR』というイベントもあります。
もう、駅前で飲んでから電車で家に帰るなんて古いですね。富山県民たるもの駅ナカで飲んで速攻電車ですよ。2次会は駅の中で!ってのもいいですね。
そんな富山県の日本酒ですが一体どんな種類があって、どんな特徴があるのでしょうか?さっそく見ていきましょう!
富山の日本酒の特徴
日本酒には清酒に含まれる成分を調べて甘辛度・濃淡度を表す方法があり、富山県のお酒を調べると、甘辛度はやや辛い部類に、濃淡度からは淡から濃の中間くらいの部類に入ります。つまり、富山県のお酒は淡麗辛口酒なのです。
しかし、実際に味わってみると、すっきりとした中にまろやかさがあり、飲みあきせず、特に富山県の魚とよく合う!
富山県では山田錦、五百万石などのお酒造りに適した米の使用割合が高くおおよそ80%を超えています。全国の20%強よりはるかに高く、おそらく全国一!このことがお酒に独特のまろやかな風味を醸しださせています。
だから富山県は米ももちろんおいしいのです。
→【富山のお米】おいしい品種から生産量 米騒動の歴史まで紹介
つぎに原料の水ですが、富山県には名水の湧き水が多く、また北アルプスからの清冽な水があり、各蔵ではこれらの良質の水を仕込みに使用しています。つまり、この水の良さがすっきりとした飲み応えのあるお酒にしているのですね!
→【富山の名水】おいしい湧き水が出る水汲み場まとめ
おすすめは?
正直、富山県のおすすめの日本酒を選ぶのは難しいです。これは本当に好みがあるので個人的には「よしのとも」が一番好きなのですが富山県ではあまり有名ではありません。
ずばり言うと、富山の有名な日本酒は、勝駒・満寿泉・立山なのでお土産ならそれらを買っていけば問題ないでしょう。
ということで、本日はランキングが付けにくい富山の日本酒を一挙ご紹介いたします!
創業は1893年、初代兵三郎が開拓の地、北海道旭川にて酒造業を興したのが始まりで、現在は、富山県岩瀬に酒蔵を構えます。
苗字の桝田にちなんだ「満寿泉」というまことにめでたい名をつけ販売されました。
綺麗であるが味のしっかりした極みのある日本酒です。
ちなみに、満寿泉はあまりの美味しさからサッカー元日本代表の中田英寿氏プロデュースの日本酒味キットカットにもなっています。
すごすぎるだろ満寿泉さん。
→富山県の銘酒『満寿泉』使用!キットカット日本酒味が発売決定
創業は1830年、井波町新明屋仙助が幕府より酒造株の所持を許可されたことが始まり。
明治には酒造石高が県内一位となる約二千石を記録、明治33年にはパリ万博出展という輝かしい歴史を持ちます。
9割以上が富山県内で飲まれているほどの圧倒的な人気の日本酒です。
初代の清都慶介氏が日露戦争から帰還した1906年に開業したことから、戦勝を記念して勝駒と命名されました。
富山県内で一番小さい蔵だが、平均精米歩合がNo1と噂される程。
これこそ幻の名酒と言われ、人気No1の座を勝ち取る可能性を秘めた日本酒です。あまりに人気のため別途、詳細記事を書いてます。
→買える店はどこ!? 人気爆発の日本酒『勝駒』とは
富山県黒部市の東部のまち生地、黒部川の最下流に位置するこのまちで、明治20年より皇国晴酒造が始まりました。
「幻の瀧」は正式名称「剣大瀧」という実在する瀧のこと。
良水から造られる「幻の瀧」は、良い意味でのクセが無く、柔かい味わいで女性からの人気も高いです。
創業1880年、三笑楽は五箇山で人々の暮らしに寄り添った酒を醸し続けてきました。
気の合う仲間、家族、恋人とお酒を笑って楽しく呑んでいただきたいから「三笑楽」
雪崩から集落を守る為に守り継がれてきたブナの原生林から湧き出る仕込水が「味わいのふっくらしたやわらかい酒」を生み出す。
創業1877年、他社に先がけて純米酒の製造を開始しました。
吉は蔵元である吉田家の「吉」より、友は酒を酌み交わす友を意味しています。現在製造している清酒は、100%純米酒のこだわりを持つ。
こちらは個人的に大好きな日本酒で、酒蔵見学にも行ったほどです。
酒蔵に入った瞬間、ものすごいいい香りが!この日本酒のフルーティーな香りが最高。
ここだけの話、全然日本酒の製造工程なんて興味がなく、ただただ日本酒飲みたかっただけなんですよ。
ちなみに「吉乃友酒造」は純米酒なら富山で一番美味しいと言われており、本当におすすめです。
1808年創業で八尾にお店を構える「おわら風の盆」とともに歩んできた酒蔵です。
おわら娘は、全国的に見てもユニークな日本酒。
品のある香りとまろやかな味の広がりが楽しめます。
富美菊酒造は1916年の創業。
ブランドである「羽根屋」は四季醸造といって、1年通じて日本酒を醸造する手法を採用。
日本酒の可能性に挑戦したフレッシュ感のある全国的にも大人気のお酒です。
銀盤酒蔵は1910年に始まり、太古の時代に酒が湧き出たと伝えられる荻生村に創業。
宇奈月温泉スキー場にて、銀雪の雪原に朝日が当たり、光り輝く様子を銀盤と銘名しました。
醇なふくみ香とまろやかさがきわだつ最高級の逸品。
1894年創業の小さな蔵で、由来は戦国時代越中の国主であった武将、佐々成政に因むもの。
成政が水を求め、鑓をふるって地を突いたところ、そこから水が湧き出たという謂れがあります。さわやかな香りとキレの良さが特徴の日本酒。
個人的にはワンカップが可愛くてぜひこれはおすすめしたい。
→成政の純米吟醸酒 @カップ女子が可愛すぎて飾りたい
創業は加賀藩の関所に与力として勤め、傍らに酒を造った1626年とされています。
黒部峡の酒名は、北アルプス立山連峰より雪解け水が流れる黒部峡谷。
爽やかなキレの良さとほのかな香りがあり、風味が豊かでリーズナブルな日本酒です。
1925年、宮内吉次郎により富山県魚津市本江にて創業。
地元魚津港が鮭鱒船団で賑わう北洋漁業の船団基地であったため、銘柄を「北洋」と命名しました。
銘柄の由来に恥じない海の幸に合う酒を造っています。
「若鶴」という酒が生まれたのは、徳川時代も末期の1862年のことです。
越中の豪農が加賀藩の免許をうけて酒造りをはじめたのが由来。
気品ある香りと味の膨らみは、飲む人の心をなごませます。
1874年創業の「おわら風の盆」で全国的に知られている風光明媚な八尾町の酒造。
「純米酒 風の盆」は、農薬・化学肥料を一切使用しない有機JAS認定を受けた有機栽培米コシヒカリ100%を原料に造ったお酒。
その芳醇な味わいと共に、安全・安心の面からもこだわり抜いた一品。
おわらと言えば、越中八尾ベースOYATUはそんな富山の日本酒にも詳しい拠点となっており、ぜひ一度行ってみてほしい場所です。
→【越中八尾ベースOYATSU】蔵で過ごす1日がマジで最高な理由
昭和23年の創業と比較的新しい庫。製造石数は少ないが、常に消費者に楽しく飲んでいただくことを念頭に、社長自らが製造している。
小さな蔵元で社長自らが醸す「太刀山(たちやま)」は富山県の霊峰に由来した酒銘。
砺波産の酒造好適米・五百万石と庄川伏流水を仕込に使い、ゆっくりと時間をかけて醸しだしたこだわりのお酒は切れ味のよい辛口酒です。
明治22年、信仰と木彫りの里「井波」で生まれた蔵元。
伝統と技を生かし、庄川上流の伏流水を使用した手作りのお酒で、現在は地元の米にこだわって酒造りをしています。
さわやかな香り、辛口で飲み飽きしない旨味が特徴です。
ちなみに最近、井波は日本遺産にも選ばれて熱いスポットとなっています。
→【彫刻の町 井波】日本遺産にもなった街アートを探索してきた
明治初期、全国でも有数の漁師町・氷見で創業。以来、新鮮な魚料理に合うお酒を1本1本丁寧に造っています。
銘柄「曙」は、初代利右ェ門が蔵裏の日本海から昇る美しい日の出に感動し、命名しました。
年間200石という小さな蔵ですが、昔ながらの製法を受け継ぎ、仕込みには冷たい浜風(あいの風)を利用し、蒸米を冷やし、米と水に新しい命を吹き込ませながら大切にお酒を醸しています。
ということで、正直いろいろ日本酒があってわからない!って人のためにこのような商品もあります。
それがこちらの『いやしの薬箱』で、富山の日本酒を飲み比べたいという人に大変人気があります。
富山の薬屋さんにあやかったデザインのお土産。数は6種類と少ないですが、立山・満寿泉・立山曼荼羅・成政・北洋・よしのともを楽しむことができ、これなら少しづつ味比べもできていいですね。
まとめ
ということで、いかがだったでしょうか?
富山県の日本酒はバリエーションも豊富で、こんな可愛いデザインの日本酒もあります。
こちらは成政の『成政@カップ女子』という日本酒なのですが、コンセプトとしては、女子会でちょっと贅沢な日本酒を飲もう!ということらしい。インスタ映えもしそう。
ぜひみなさんも富山県に来た際には、富山の日本酒を味わってみてください。
その他にも富山県には様々な魅力がありますので、ぜひこちらの記事も見ていってください。