【富山の地震】富山県だけ震度が極端に小さい理由と確率について
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは地震を経験したことはありますか?
わたしはというとあの神戸・淡路大震災のときに大阪に住んでいた経験があり、そのときは本当に大惨事でした。
そのため割と地震には敏感で、もう忘れられているかもしれませんが、2014年には富山県のとなりの長野県で震度6弱の地震がありました。
しかし、富山県はというと震度3だったのです・・・一体、なんでだ!?
以前から富山県は地震が少ない都道府県として地元の人たちは言っていたのですが、まさか地震が起きないだけでなく近辺で起きても震度が小さくなるとまでは知りませんでした。
そうしていろいろ調べていると、なんとその答えは立山周辺の地下にあったのです。
実は昔から立山連峰を含む飛驒山脈の西側(富山県側)と東側(長野県側)で地震波を観測すると、地震の波が山脈の下を通過するとき、その波が非常に小さくなってしまうという現象がありました。
2014年の地震だけでなく、過去の地震から見てもこのような現象は起きています。
不思議に思った地震研究者が、特別な測定器で重力を精密に測定すると、他の地域に比べて、立山周辺は重力の値が小さくなっているのです。
画像引用 「yahooニュース」
そもそも活火山の地下には、マグマだまりと言われるマグマの貯蔵庫があります。
そのマグマだまりの影響で、地震が小さくなるのではと考えられていますが、他の活火山ではこのような震度が小さくなるという現象は見られません。
ただ、立山周辺の重力値が小さくなる度合いは、ただのマグマだまりでは説明できないほど大きいのです。
よって、現在考えられている有力な説は、以下である。
1.水を大量に含んだマグマ
2.水を大量に含んだ無数の細かい穴があいた岩石
3.それらが組み合わさったもの
このようなマグマが地震の波を吸収して、富山県まで波がやってこないと考えられています。
ただ、現在の調査では、それがなんなのかということは、はっきりわかっていません。
なにはともあれ、富山県民は立山連峰に守られているということ!しかし、日本海側か直下に震源が来ればどうなるかわかりません。
2016年4月14日に発生した熊本地方を震源とするM7.3を観測した「熊本地震」
今回は、九州での地震であったため、富山県に揺れはほとんどありませんでしたが、富山県でも大きな地震は発生する可能性があるのか?
まず今回の熊本県で発生した地震は、活断層で起きたと予想されています。つまり活断層があるところは、常に地震が起きる可能性があるのです。
そこで、文部科学省が研究している日本の活断層マップを調べてみました。
画像引用 「地震調査研究推進本部事務局」
上の図は、まず大陸上ではなく日本付近の海にある活断層の図です。
東日本大震災はまだ記憶に新しいですね。
この図を見ると、富山湾には活断層がなく、津波が起こる可能性は低いように見えます。ただ、佐渡島付近に活断層がありますので、こちらも油断できません。
画像引用 「地震調査研究推進本部事務局」
続いて、大陸上の活断層です。
実は、日本には2千以上の活断層があり、全国どこでも大きな地震が起こる恐れがあるのです!
特にここで注目したいのが、富山県の「砺波平野断層帯・呉羽山断層帯」です。
ここは、文部科学省研究開発局地震・防災研究課の調査で、30年以内に0-6%の確率でM7.0以上の地震が発生すると予想されています。
・・・えっ、確率高くない?
なにそれ、コワいコワイ。
しかも、まだ油断できないのが、国の調査がまだ十分予想できていないこと。
実は、2000年の鳥取県西部地震(M7.3)や2008年の岩手・宮城内陸地震(M7.2)のように、地震前には確認されていなかった「未知の活断層」で起きる例も相次いでいるのだ。
つまり結論として、富山県でもいつ地震が起きるかわからない。
特に砺波平野と呉羽山は30年以内に0-6%の確率でM7.0以上の地震が起きると予想されているので、常に地震に備える必要があります。
ということで、安全と言われている富山県でも実は地震が起こる可能性が思ったより高かったです。
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ということで、富山県の地震についてまとめてみました。
・富山県で地震の影響が少ないのは立山連峰のおかげ
・ただ直下型地震が起きたら立山連峰なんて言ってられない
・砺波平野と呉羽山は30年以内に0-6%の確率でM7.0以上の地震が起きる囲み枠
ぜひみなさんも地震に備えて、万が一に備えてみてください。
ちなみに富山県には地震体験できる面白い施設もありますので、ぜひ行ってみてください。