【富山の建築物】歴史的建造物から近代アート建築までまとめてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、富山県の歴史的建造物から新しいアート建築に興味がありますか?
全国には歴史好きもいれば、車が大好きな人もいます。そんな中で建築物が大好きな人もかなり多いのではないでしょうか?
それどころか建築物を見に来るために、わざわざ県外からやってくる人もいます。
そこで今回は、そんな専門家も驚く富山県の建築物についてまとめてみました!
建造物についてだけでなく、歴史的な背景のあるモノも含めて紹介していきますね。
富山の歴史的建築物
五箇山は、富山県の南西端、庄川沿いに位置する自然豊かな地域です。
立ち並ぶ合掌造りの建物、のどかな山村風景、どこか懐かしい小さな山里が点在します。その中で、富山県にある相倉集落と菅沼集落、岐阜県白川郷荻町集落が1995年に世界遺産登録されました。
五箇山には現在も人々が生活しており、必要以上に人の手が入っていない素朴でこじんまりとした農村集落は、日本の原風景そのもの。現在では日本だけでなく海外の人から人気の観光スポットとなっています。
世界遺産になるほどの建築物なので、これはまず最初に紹介しておきたいですね。
旧富山県立農学校本館・巖浄閣は、南砺市にある県内唯一の明治期の学校建築です。
緑で囲まれた校舎はコロニアル・スタイルの木造2階建てで、桜色の外壁は青く澄み渡った空に美しく映えます。
築100年以上もの歴史のある校舎は、どここかノスタルジックな雰囲気を漂わせ、足を踏み入れればまるでタイムスリップしたかのようです。
この校舎は地元の資産家で県会議員でもあった島巖(しまいわお)の強い思いで建てられました。
明治42年(1909年)には皇太子(大正天皇)の御座所になった由緒ある建物でもあり、中の展示室をはじめ建物の内装や造作から当時の様子を垣間見ることができます。
金岡邸は、「売薬王国とやま」の成り立ちや発展の秘密など、300年の歴史を丁寧に教えてくれる資料館です。
店舗にある壁一面の薬たんす(百味箪笥)、薬の製造に使われた道具、薬を入れて運んだ柳行李(やなぎごおり)、鹿の角など約180種類の生薬原料、さまざまな資料が展示されています。
迎賓の間として造られた新屋、見事な総檜木格天井の建物、庭園も見逃せません。
健康茶(無料)を一服いただきながら、富山売薬の歴史を感じることができ、薬研体験コーナー(200円)もあります。
また、金岡邸のはっぴ(無料)の貸し出しもありますので、ぜひ記念写真を撮っていきましょう!
松桜閣は、富山県黒部市にある近江八景の趣を取り入れたとされる回遊式庭園の眺めが壮観な初代富山県知事の元私邸です。
中央には豊かな水をたてた琵琶湖を模した池と、茶室のある島がありそこからの眺めは格別です。
庭園正面にある松楼閣は現在書院風茶室として利用されていて、1956年には黒部市指定名勝に指定されました。
内山邸は越中一千石地主といわれた豪農の館です。
幕末の1868年に建てられ、その立派で重厚な造りに、当時の繁栄が想像されます。
瓦葺き切妻造りの木造一部二階建ての母屋、名石や庭木を配置した宏大な庭園では四季折々の風情を楽しむことができます。
敷地内には農作業の小屋などもあり藩政時代の伝統的な豪農屋敷の構えと生活様式を残しています。
邸内に、茶室が3ヶ所、内山家から寄贈された美術品、文学資料などを鑑賞することができます。
また、内山邸庭園東側には梅園が広がり、1月末から3月下旬まで楽しむことができます。
菅野家住宅は、明治33年の大火直後に再建された耐火構造の土蔵造り建造物で国の重要文化財です。
外観は黒漆喰仕上げで棟に箱棟、鯱や雪割を付ける等重厚な意匠となっています。
両袖に防火壁(釉薬を施した煉瓦造り)、道路側や庭側に鉄板を貼った防火戸、2階の観音開の土扉を備えた窓があり、有事には貝が蓋を閉じるように防火万全構造を取っています。
内部は数奇屋風で白木柾目の檜、屋久杉等銘木を使用し、ベンガラの朱壁が鮮やかで特徴的な建造物です。
岩瀬の大町通りにある森家は、国指定重要文化財にもなっている日本海で活躍した北前船の廻船問屋です。
行きも帰りも荷を載せて「倍倍」に儲かることから、地元では北前船のことをバイ船と呼ばれていました。
往復で儲かるので「のこぎり商売」ともいわれ財をなしました東岩瀬港では幕末から明治にかけてが最盛期で、この森家も1878年に建築されたものです。
屋久杉の板戸、能登産黒松のはり、土間には小豆島産の巨大な1枚岩など、全国各地の材料を使った贅沢なつくりとなっています。
主屋であるオイの間の吹抜けの木組み、土蔵のこて絵など見どころ満載です。
高岡市伏木北前船資料館は、廻船問屋であった旧秋元家住宅を利用してできた資料館です。
伏木と周辺の村々の歴史、当時の水運の様子を紹介するほか、古地図や引札、船主の生活道具など、貴重な資料を展示しています。
民家としては建築年代が古く、船の出入りを見張った望楼が残るなど、かつて北前船で繁栄した伏木廻船問屋の数少ない遺構として評価され、1998年には高岡市指定文化財に指定された歴史ある建築物です。
浮田家は、加賀藩役宅として、江戸時代中期の豪農民家の建築様式を当時のままに残す貴重な建造物です。
堂々たる表門、茅葺き屋根の立派な主屋、池や築山を配したしっとりとした趣の庭園、松やヒノキを惜しげもなく用いた梁(はり)、随所に威厳と気品を感じることができます。
浮田家は、立山・黒部一帯の山林保護と国境警備をつかさどる加賀藩の奥山廻役を代々務めてきました。
現在は茶室としても利用されており、ここでいただく一服はさぞ格別の味わいでしょう。
富山のアート建築物
富山県美術館は、2017年に出来た富山駅北の富岩運河環水公園内にある美術館です。
ピカソ、シャガールら20世紀初頭に活躍した巨匠たちの作品からはじまり、シュルレアリズムや抽象美術など多彩な20世紀の美術品、日本や富山を代表する作家のポスター・椅子などデザイン作品を鑑賞できます。
また建築物としても素晴らしいアートとなっており、立山連峰の景色を取り込むため、東向きは一面ガラス張りの壁面になっています。
TOYAMAキラリは、世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛けた複合施設です。
ここには、御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、表情豊かな立山連峰を彷彿とさせる外観となっています。
また、内部は富山県産材のルーバー(羽板)を活用した温もりのある開放的な空間となっています。
館内にある富山市ガラス美術館では、常設展・4階「コレクション展」や様々な企画展に加え、6階「グラス・アート・ガーデン」では、現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリ氏の工房が制作したインスタレーション(空間芸術)作品を展示しています。
射水市大島絵本館は、1994年に開館した射水市の絵本が楽しめる施設です。
光が差し込むライブラリーに収蔵された国内外の絵本は約1万冊!赤ちゃんからお年寄りまで楽しむことができる絵本が揃っています。
パソコンを使ったグッズ制作、手作りしかけ絵本、工作コーナーは大人気。人気作家の絵本原画展や、毎日上映される絵本DVDでは、絵本の世界に触れることができます。いつ遊びに来ても新しいものづくりの楽しさを発見・体感できるところが魅力です。
建築としては、2000年に第7回公共建築賞(生活施設部門)を受賞しています。
ミュゼふくおかカメラ館は、クラシックカメラと写真の魅力を伝えるミュージアムで、富山県では唯一、安藤忠雄氏が設計した建物です。
博物館自体がひとつの芸術作品になっているのが特徴。
カメラに由来する光と影が巧みに演出された建物は、無機質で在りながらも写真作品と絶妙に融和し、博物館としての愉しさを高めます。
幅広いコレクションの中からカメラの魅力を 知ることに加え、その仕組みや歴史を紹介しています。
まとめ
ということで、富山県には様々な建築物がありました。
建造物でいえば、黒部ダムなんかは歴史的な人工物ですよね。
その他にも瑞龍寺といった歴史的なお寺なども富山県にはあります。
せっかく富山県の建築物に興味を持ったのならば、ぜひ観光地にも行ってみてください。