【世界遺産 五箇山】絶景の展望台や名物いわな!観光情報まとめ
どうも、編集長のサクラです。
富山県外の人はあまり知らないと思いますが、実は富山県には世界遺産があります。
それが五箇山の合掌造りなのですが、岐阜県にある白川郷の方が有名過ぎて、完全に影に隠れてしまっているのです。
確かに白川郷の方がデカくて迫力があって、アニメの聖地にもなって最強なのですが、富山県の合掌造りには富山なりの趣があるのです!
ということで、今回は実際に五箇山に行ってきてその魅力をみなさんに伝えたいと思います。
五箇山は、富山県の南西端、庄川沿いに位置する自然豊かな地域です。
立ち並ぶ合掌造りの建物、のどかな山村風景、どこか懐かしい小さな山里が点在します。その中で、富山県にある相倉集落と菅沼集落、岐阜県白川郷荻町集落が1995年に世界遺産登録されました。
五箇山には現在も人々が生活しており、必要以上に人の手が入っていない素朴でこじんまりとした農村集落は、日本の原風景そのもの。現在では日本だけでなく海外の人から人気の観光スポットとなっています。
画像引用 「とやま観光ナビ」より
富山県には、菅沼合掌造り集落と相倉合掌造り集落の2つの世界遺産が存在します。
富山県民であれば車でサクサク行けますが、県外の人ならば城端駅まで電車で行き、そこからバスの移動となります。世界遺産の観光地なのでアクセスに関しては特に問題はないかと思います。
→詳細なアクセス情報
世界遺産バス
高岡駅から白川郷まで、主なバス停のみに停車する路線バス
高岡駅から約1時間で世界遺産(相倉)に到着!最新情報は加越能バスにご確認ください。
→観光予約サイト
画像引用 「とやま観光ナビ」より
五箇山の周辺にはこのように、様々な観光スポットがあります。
基本的には菅沼合掌造り集落と相倉合掌造り集落の2カ所に行けばいいのですが、国の重要文化財となっている村上家や日本で唯一現存する流刑小屋、そして五箇山和紙作りなどがあります。
五箇山の地名が初めて見られるのは室町時代、1513年となります。
名前の起こりは5つの谷間(赤尾谷・上梨谷・下梨谷・小谷・利賀谷)から構成された集落群の総称と云われ、加賀藩政時代には約70の集落がありました。
現在は共に世界遺産の相倉集落を有する旧平村、菅沼集落を有する旧上平村をと合わせて「五箇山」と呼びます。
居住の歴史は古く、縄文時代に遡り、古代、中世、近世を通じ、平野部とは地理・自然条件が大きく異なるため、独特の文化を形成してきました。
今回は、そんな歴史ある五箇山の観光地をできるかぎり紹介していきたいと思います。
ということで、まずは五箇山の相倉合掌造りにやってきました。
合掌造りで有名な「長野県の白川郷」の影にいつも隠れながら生きてきた。例えるなら課長に仕える係長です。
相倉には23戸の合掌造り家屋があり、今も人々が暮らしているそうです。早速行ってみましょう!
進んでみると思ったより普通の風景ですね。
人が住んでいるだけあって、車も駐車していますし、犬を飼っている家庭もありました。まさに見た目は合掌造りですけど、中身は住宅街という斬新さがあります。
そんな五箇山合掌造りだが、長野の白川郷と大きく違う点がたくさんあります。まず、上の画像を見てほしい。
もう、屋根しかない。
斬新すぎるでしょ。これは富山オリジナル合掌造りです。一瞬、合掌造りではなく竪穴式住居かと思いました。
つづいて、こちら。
屋根に窓がついちゃったよ!
どうしても屋根からの景色を見たかったんでしょうね。これは富山オリジナル合掌造りです。
最後に、こちら。
犬小屋も心なしか合掌造り
屋根をかやぶきにする勇気まではなかったようです。てか、かやぶきにする意味もないですが。この犬小屋、冬は地獄のような寒さでしょう。
合掌造りはここらへんにして、今度は夫婦ケヤキというものを発見しました。
どうやら相倉合掌造りの山を15分も歩くようなのですが、どうしても夫婦ケヤキが気になります。
もう、歩いて3分くらいで後悔しています。
めっちゃ山道です。人も全然いないし不安になってきました。
どんどん先へ進むと、今度は川がありました。
その先に、第一村人を発見!彼らは一体、なぜあんなにゆっくり歩いているのだろう?その答えが、わかりました。
川と思っていたところが、実は道だったのです!
サケが産卵のために川をのぼるが如く、わたしも川をのぼっていきました。
そして、ようやく到着したこちらが夫婦ケヤキ
説明書きによると、大きな雪崩があったときにこの夫婦ケヤキのおかげで集落は雪崩に巻き込まれなかったらしい。
とりあえずわたしから言えることは、夫婦ケヤキは2本の木が濃密に絡まったイヤらしいケヤキでした。
最後に、相倉集落の全景を見に行きましょう。
もう全景を見れば、相倉集落を制覇したと言っていいでしょう。歩いて5分です。
結果論ですが、相倉集落にいるよりも夫婦ケヤキに費やした時間の方が長かったです。
そして、こいつが全景!!
本当に小さい集落ですね。本気出したらレゴで作られそうですね。まぁでも、このこじんまりした感じがいいですね。白川郷とは違う合掌造りの良さです!
今度はもう一つの合掌造りである菅沼合掌造り集落に行ってきましょう!
さきほどの相倉合掌造り集落から車で10分ほどのところにあります。バスも出ていますので、電車で来た人も気軽に移動できますね。
近くにあったマップを見てみると、どうやら菅沼合掌造り集落の方が小さいようですね。
行ってみると全体的にこじんまりしてますが、まるで昔話の世界に入り込んだかのような景色でこれはこれでいいですね。
ここには9棟の合掌造り家屋があり、合掌造り家屋を利用した資料館や江戸時代、五箇山の一大産業であった火薬の原料「塩硝」の製造過程などを展示してある資料館もあります。
そのなかのある合掌造りには、ここならではのお土産も多数あります。
古代民謡こきりこの楽器「ささら」 、赤カブの漬物、五箇山和紙など、かなり手作り感がありますがこれがまた素朴でいいという声もあるそうです。
こきりこのささらは、五箇山に古くから伝わる古代民謡「こきりこ」で使用する楽器でで全国的にも珍しい古い形の楽器です。
また五箇山には三笑楽というご当地の日本酒があり、五箇山から湧き出す伏流水と厳しい冬の寒さが日本酒の味を深めています。
続いて、神社を発見!
あとで調べたところ、特にすごく有名な神社ではないらしいのですが、世界遺産の神社ならお参りしたくなりますよね。
とりあえずシンプルに3億円欲しいと願っておきました。
やはり小さい集落というだけあって、あんまり見るものも少なかったですね。
あまりに少なかったので、こんな愚行までしてしまいました。
まさかわたしも、あまりにも観光するものがないと人間はこんなことをしてしまう生き物だとは知りませんでした。
ということで、最後は菅沼合掌造りの全体風景と一緒に写真をパシャリ。
さて気を取り直して、今度は日本で唯一流刑小屋に行ってきました。
「流刑小屋」は江戸時代の刑務所的存在です。
そんな恐ろしいところに今から行かないといけないなんて、じゃあ行くなよって話ですけど。
ただ、全国的に見ても珍しく民俗学上貴重な存在で、昭和40年に富山県指定有形民俗文化財に指定されたみたいです。
あちらに見えるのが流刑小屋なのですが、当時はここらへんは川で、橋もなく船でしか渡れなかったとか。
川であっても実質は島状態になることで、牢から万一脱獄したところで対岸には出られない。おそろしい。
流刑小屋まで、階段を一つ一つ上っていきます。
植物とか水とか、すごいジメジメしてるし。おばけは水のあるところに集まるらしい。
そして、流刑小屋に到着しました。
ちっちゃ!
小さすぎです。もうここに収容されたら、絶望しかありません。
ここは小さな茅葺き造りで、入口の柱には小さな口が開けられ、ここから罪人に食料を与えていたといいます。少し怖いですが中を見てみましょう。
なんかおった。
しかもめちゃくちゃカメラ目線なんですけど!てか、目が動いたよ!
中には罪人の人形がいましたが、ただの侍のマネキンのようでした。
いろいろまわってお腹も空いたので、今度は五箇山グルメを食べに行きましょう。
五箇山のグルメと言えば、その素朴な感じをそのままに、五箇山豆腐、山菜、そば、岩魚があります。
ご飯を食べる場所は、それぞれの集落にあるのですが、個人的にお土産なども売られている『道の駅ささら館』がおすすめです。
やってきたのは、岩魚料理が有名なお店『いわな』
店内はこんな感じで、まさに穴場のグルメスポットだということがわかります。お店に入るなり岩魚さん達がお出迎えしてくれました。
メニューは豊富ですが、頼んだのは岩魚の塩焼き定食です。
やはり岩魚さんに目がいきますが、五箇山豆腐も食べたいし、栃餅も食べたいし、旬の山菜も食べたいし・・・それらをいろいろ食べることができます。
そしてなんと岩魚の握り。
艶のあるピンクのネタ。口に入れればぷりっと甘みのある身とシャリの組み合わせが絶品です。
こんなの食べたことない!
ぜひ五箇山に来た際は、こちらのお店で五箇山グルメを堪能してみてください。
ADDRESS | 富山県南砺市西赤尾町72-1 道の駅 上平 ささら館 |
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TEL | 0763-67-3267 |
OPEN | 11:00~21:00 |
CLOSE | 火曜日 |
また五箇山では、年内に様々な祭り事があることでも有名です。
五箇山の祭りの中でも麦屋まつりとこきりこ祭りは、代表的な祭りとなっており多くの観光客でにぎわいます。
こきりこ祭りは、風情ある白山宮境内で行なわれ、境内に響く笛の音や鼓の音、哀調ある旋律にのせ優雅な舞を奉納します。
境内前には屋台が立ち並び、こきりこ館前の特設ステージでの民謡披露、獅子舞など、上梨地区全体が一体となり盛り上がります。
こきりこ総踊りと呼ばれるイベントでは、町の人たちが輪になり、会場全体でこきりこを躍ります。
なんと!見物に来た人々も輪に入ることができ、ささらを鳴らしながら一緒に躍ることができます!ぜひ、心も体も伝統のこきりこ祭りに染まってみてください。
→【世界遺産の祭】秋を告げる伝統の『こきりこ祭り』に行ってきた
ということで、富山県にある世界遺産『五箇山』は様々な観光スポットがあって、1日遊び尽くせる場所となっていました。
都会の荒波で疲れた体と心を五箇山の素朴な空気に触れて癒してみてはいかがでしょうか。
また五箇山の合掌造りにも宿泊できるみたいなので、気になる方はそちらも調べてみてください。
【五箇山に宿泊する】