【豪農の館 内山邸】財力と武器を持った百姓の家に行ってきた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、富山県内に越中一千石地主といわれたものすごい農民がいることをご存知でしょうか?
どうやらその方は、江戸初期神通川の荒廃地を開拓して、どんどん力を付けていったという。
その家が『内山家』といい、こちらの家は古き日本の風景が残っていることから映画のロケ地としてもよく利用されています。
→【富山がロケ地】舞台となった映画やドラマをまとめてみた
現在は、美術品、民族資料等を県民共通の文化遺産として内山邸豪農の館になっているようなので、今回はこちらに行ってみたいと思います。
ちなみに豪農とは、富や勢力のある農家のことです。
画像引用 「内山邸豪農の館」より
内山邸は越中一千石地主といわれた豪農の館です。
幕末の1868年に建てられ、その立派で重厚な造りに、当時の繁栄が想像されます。
瓦葺き切妻造りの木造一部二階建ての母屋、名石や庭木を配置した宏大な庭園では四季折々の風情を楽しむことができます。
敷地内には農作業の小屋などもあり藩政時代の伝統的な豪農屋敷の構えと生活様式を残しています。
邸内に、茶室が3ヶ所、内山家から寄贈された美術品、文学資料などを鑑賞することができます。
また、内山邸庭園東側には梅園が広がり、1月末から3月下旬まで楽しむことができます。
住所
富山県富山市宮尾903
電車の場合
JR富山駅から地鉄バス「八幡経由四方行」住吉内山邸口下車 徒歩約10分
車の場合
JR富山駅から車で約10分
北陸自動車道富山ICから車で約30分
無料の駐車場が41台分あります。
営業時間
9:30~17:00
休業日
火曜日、年末年始
画像引用 「内山邸豪農の館」より
施設内は、かなり広くなっていて、庭も充実していることがわかります。
これだけいろんな部屋があるので、なんだか秘密結社みたい場所ですね。さすが豪農です。
画像引用 「内山邸豪農の館」より
入館料は、大人200円です。
※小学校の児童、中学校の生徒、高等学校の生徒及びこれらに準ずる者は無料です。
また施設をレンタルすることも出来るようで、なにかイベントをしようという人は活用できるかと思います。
ということで、めちゃくちゃ雨が降っている中、豪農の館 内山邸にやってきました。
写真だとわからないかもしれませんが、3分くらいでわたしの足は浸水ししました。
足を守るための靴が、浸水してしまっては全く靴の意味がありません。もういっそ裸足になった方が、この気持ち悪い感触を味あわずに済むのではないでしょうか。
くそー!最強の防具「NAGAGUTU」を履いてくれるんでした。
近くに地図があったので、ちょっと見てみましょう。
めっちゃ広いです。
ただただ広けりゃいいってもんでもありませんが、ちょっと半分くらい土地をもらえないか交渉しようと思います。
さて、200円と格安の料金を支払って館内に入りました。
館内に入る際は、靴を脱ぐので、浸水した足がどうなっているか確認したのですがなんと靴下から足の親指がグッドモーニングしていました。
こんな恥ずかしい格好で、館内を観光しなくてはならないなんて、今からでも家にトンボ返りしたい気分です。
この内山邸は、約450年前から続く百姓である内山昌峰から始まります。
歴代の当主は、新田開発に関わった大百姓であったとされていて、寺子屋としても機能しており、明治時代には政治家を生み出すほどの実力がありました。
内山家は、ただの百姓ではなかったことがわかりますがそれは学についてだけではありません。
なんと百姓なのに、たくさんの武器を持っていたのです!
なにを隠そう、ここ富山は米騒動の発端地。
農民も時代が進むにつれ、力を持ってきたのだと確認できます。
キセルとか武器とかほんとにたくさんあって、もはや農民だったのかわかりません。
まさに豪農です。ただの金持ちやん。
そうして、グッドモーニングしている親指をうまく隠しながら館内を歩いていると謎の階段に出くわしました。
かくし階段だと・・・。
なんだここは。忍者屋敷か?
ちょうどわたしも足の親指を隠しているところだったので、妙にこの階段に親近感が湧きました。
隠し階段なんか作って、命を狙われるほどの百姓だったということですね。まぁ隠し階段の下には特になにもありませんでしたけど。
ということで、今度は庭園にやってまいりました。
雨は、相変わらず鬼のように降っています。
しかもこの日は冬でもあって、植物たちも身ぐるみ剥がされたように全裸です。
すると、富山市で一番大きい椿があるようです。
富山市で一番というのはすごい規模が小さいですし、どうせなら富山県で一番の椿なら見に行こうってなるのに。
ただ映画でもよく使用されるようなので、さぞ美しい椿なのでしょう。
そして、こちらがその椿。
やっぱりとうか、なんですか。うん、冬ですしね。
10秒くらい見て、ようやくこれだと気づきました。
続いて、倉庫もありました。
家だけでなく倉庫もめちゃくちゃでかいです。むしろ、倉庫に住めるんじゃないか。
タンスの上で生活しているドラえもんくらいミニマリスト感を見習ってほしいです。
ということで、とにかく農家だったことが信じられないくらい豪勢な家でした。
デカいだけでなく、水たまりにただただ月を映すだけのオシャレグッズもありました。
わたしは冬に来ましたが、花も咲いていないし、どう考えても春に来るべきですね。
また内山家のような力を持っていた家を旧家と呼ぶのですが、富山には他にもクスリ商人だった「金岡邸」や北前船の宿主だった「秋元家」などもありますので、そちらの記事もご覧になってください。
ADDRESS | 富山県富山市宮尾903 |
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ホームページ | 豪農の館内山邸 |
OPEN | 9:00-16:00 |
CLOSE | 火曜日 |