【城端街歩き】越中の小京都と呼ばれる観光地に行ってきた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、富山県の南砺市に城端という街があることをご存知ですか?
城端は、越中の小京都とも言われており、レトロな街並みが印象的です。
また国の重要無形民俗文化財にも指定されている城端曳山祭や城端むぎや祭り、善徳寺という歴史的なお寺もあります。
アニメ制作会社であるピーエーワークス本社もあり、アニメ『true tears』は城端が舞台ともなっています。
そこで今回は、そんな城端には一体何があるのか実際に行ってきましたので紹介したいと思います。
城端町(じょうはなまち)は、富山県の南西部に位置する東西約8km、南北約13km長楕円形の町です。
池川と山田川に挟まれた舌状段丘に発展したまちは、各所が小路で結ばれ、古い町並みが残ります。
2016年には、城端神明宮の曳山祭がユネスコ無形遺産に登録されました。
また越中の小京都と呼ばれ、アニメ『true tears』の舞台になっており、「アニメの聖地」の目的で訪れる人も多いです。
画像引用 「旅々なんと」より
住所
富山県南砺市城端
車の場合
福光I.Cか城端まで5分
電車の場合
新高岡駅・高岡駅から加越能バスで城端駅まで55分
高岡駅から城端線で城端駅まで60分
ということで、私は南砺市にある縄ヶ池から城端を見渡しているところです。
どこに城端があるかと聞かれれば、わたしにもわかりませんし、実はここから見えていないのかもしれません。
ちなみに縄ヶ池は城端から車でほど近くにあり、5月にはミズバショウがすごく綺麗な観光地です。
それではかなり遠回りになりましたが、今から城端に行ってきたいと思います!
まず城端と言えば、善徳寺という代表的なお寺があります。
今から約530年前に本願寺第8代 蓮如上人によって開基され、現在は東本願寺(真宗大谷派)の城端別院となっています。
春は樹齢370年といわれる糸桜が咲き「しだれ桜祭り」が行われ、普段は公開されていない式台門や大納言の間・書院がある御殿などを見学することができ、また7月の虫干法会では、蓮如ゆかりの品々や前田家から寄進された寺宝が公開されます。
こちらの入り口にある山門は、1815年に再建され、午前5時から午後5時まで開門しています。
明治時代に町で家事があった際に、目前まで火の手が迫り危うく山門が焼失することがあったそうです。
しかし町民は我が家に炎が迫り来ているにもかかわらず、防火道具であった火消うちわを手に取り山門に集まり大工は山門屋根に登りました。
そして炎に臆することなく向き合い降りかかる火の粉をはらい城端別院を守ったそうです。
こちらの善徳寺は境内を歩いているだけでも癒されます。
特に木造建築とその彫刻がすごくて、さらに城端の町並みで圧倒されました。
城端に来たらまずは訪れたい場所ですね。
→【善徳寺】城端の風情ある町並みとお寺の境内を散策してきた
城端曳山祭は、毎年5月4・4日の両日に行われる城端神明宮の祭礼で、門前町の面影が残る越中の小京都城端の春を彩ります。
江戸時代の祭礼形式を現代に伝えるこの貴重な祭は、昭和56年、富山県無形民俗文化財に指定され、平成14年には、国重要無形民俗文化財に指定されました。
また、平成28年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
城端曳山会館では、先達の匠の技が光る傘鉾、曳山・庵屋台などが、広い室内に常時展示されています。
また、ロビーでは、曳山祭の様子を撮影したビデオが放映されており、情緒溢れる祭の雰囲気をいつでも楽しむことができます。
広い室内に常時展示されており、訪れる人々の心を惹きつけてやみません。
館内は数分ごとに照明が切り替わり、哀愁を帯びた庵唄を耳にしながら、祭りの夜を疑似体験できます。
城端に受け継がれてきた伝統と情熱の結晶、そして情緒あふれる臨場感を肌で感じてみてはいかかでしょう。
→【城端曳山会館】情緒あふれる祭りの雰囲気を楽しんできた
じょうはな織館は、伝統産業である絹織物業の発展から、昭和3年に城端織物組合が迎賓館的な役割も兼ねた事務棟を建築したのが始まりです。
その煉瓦造りの洋館をリユースした織物体験施設となっており、建物は国有形文化財に登録されています。
手織り体験では、昔ながらの足踏み式の高機(たかばた)で作品を制作できます。
施設の2階には織物体験できるスポットがあり、広々とした明るいホールに今昔の機織り機が並んでいました。
専門講師が指導する織体験はさまざまなコースを用意してあります。
実際にわたしもやってみたのでうが、意外と綺麗に出来上がりました。
またパッケージもオシャレにしてくれるので、誰かへのプレゼントとしても利用できます。
施設内でスタッフが手織りしたオリジナルグッズを販売するショップ、カフェスペース、ギャラリーも併設しています。
→【じょうはな織館】カフェも併設!オシャレな織物体験をしてきた
城端から車で10分くらいのところには、桜ヶ池クアガーデンという施設があります。
自然豊かな山里の高台にあり、砺波平野を一望する最高のロケーションと、時間と空間を贅沢に使ったスパ&セラピー、そして地元でとれる新鮮な素材を活かしたレストランが魅力です。
館内にあるレストラン「ジョウハナーレ」は、マダム御用達のお店となっています。
吹き抜けの高い天井と、ガラス越しに望む美しい砺波平野。
開放感のある店内は、席と席の間隔を広めにとってあり、ゆったりと落ち着いてお食事が楽しめます。
ダイニングからは厨房の調理の様子が見え、シェフをはじめ料理人たちの一流の技を楽しめるのも魅力です。
また桜ヶ池公園も隣接しており、穏やかに広がる湖面と周囲の木々の緑が美しい幻想的な場所です。
湖の上に建つ展望休憩所や橋からの景観は壮観で、日常を忘れ心が穏やかになります。
公園にはたくさんの遊具があり、子どもから大人まで楽しめるアミューズメントパークとなっています。
県内でも有数のスケートパーク、スケートボード、インラインスケート、ボート乗り、釣りなどが楽しめ、非常に高度なテクニックを必要とするものもあります。
→【桜ヶ池公園】遊具広場やボート乗りで優雅な休日を楽しんできた
JR城端線城端駅から車で30分山あいに向かうと縄ヶ池ミズバショウ群生地に行くことができます。
ちなみにミズバショウは北方系の植物で、日本では北海道から日本海側に沿って南下しており、縄ヶ池が自生地の南西の限界といわれています。
富山県下の山麓地帯の湿原によく群生していますが、本来、本州中部地方では標高1,000m以下では自生しないとされているにもかかわらず、ここでは標高800mで大群生していることが注目されている貴重なスポットです。
毎年5月には多くの人が訪れ、人々に暖かい季節を届けてくれます。
また山にあるので、5月ですが雪が残っていることもあります。
池の目の前はこんな感じに咲いており、すげーぴよぴよ咲いてますね。
林道を車で行くのには難易度が高く、林道も一般開放と水芭蕉の見ごろが一致しないと見ることができません。
ただ、富山県ではあまり見ることができない花たちの幻想的な姿をみることができました。
ぜひみなさんも5月に行ってみてください。
→【縄ヶ池の水芭蕉2019】幻想的で山奥だけど行く価値あり
城端むぎや祭りは、富山県を代表する民謡・むぎや節の旋律に合わせて踊りを繰り広げる城端のお祭りです。
毎年、むぎや踊り競演会やむぎや節コンクール全国大会、総踊りが開催され、さらに情緒あふれる街並みで、各町内や民謡団体がむぎや節などを披露する街並み踊りも必見です。
祭りは、毎年敬老の日の直前の土曜日と日曜日の2日間にわたり行われています。
ここでは『むぎや講習会』が行われていて、観光客にむぎや踊り(笠踊り)を教えてくれます。
むぎや踊りはゆったりとしているようで力強い動きが多く、思っていたよりも難しい!というよりか、サンソンは踊りのセンスが壊滅的なんです。
みんな帽子を持って何やら異様な雰囲気ですね。
善徳寺会場で行われている『むぎや踊り競演会』です。
善徳寺会場の競演会は無料ですが、南砺市城端伝統芸能館「じょうはな座」で行われている競演会は有料(¥500)となっています。
写真でもわかるように老人がかなり多いイベントですが、ぜひ一度行ってみてください。
→【城端むぎや祭り】越中の初秋の風を感じてきた
ということで、富山県南砺市城端は越中の小京都として風情豊かな土地となっていました。
また城端には『城端麦酒』という地ビールもあります。
山のふもとの豊かな自然から生まれる天然ミネラルを豊富に含んだ美味しい水によって、ここでしかできない本物の味を生みだしています。
ぜひ城端に行った際にはお土産として買ってみてください。
→【城端麦酒】ガツンと来る!レアな富山の地ビールを飲んでみた