【かぶら寿し】富山の冬の味覚!工場見学して食べてきた
こんにちは、「NO KABARAZUSHI NO LIFE」ライターのサンソンです。
突然ですがみなさんは、富山の冬の味覚と言えば何を思い浮かべますか?
寒ブリやカニなど全国的に有名な冬の味覚ですよね。うん、やっぱりそこ思い浮かべちゃうよね。
→【富山の魚】春夏秋冬でマジでおいしい海の幸をご紹介!天然の生け簀
もちろん冬の富山湾の魚も有名ですが、富山県民にズッシリと冬の訪れを感じさせる冬の味覚があるのです。
そこで今回は、そんな冬の味覚『かぶら寿司』について紹介していきたいと思います。
かぶら寿しとは、「塩漬けしたかぶ」に「塩漬けした鰤」を挟み、米糀で漬け込んで発酵させた伝統の発酵食品です。
「寿し」という名前ですが、いわゆる酢飯を使った「お寿司」ではなく、馴れずし(魚を塩と米飯で乳酸発酵させたもの)の一種です。
米糀を使用するため、優しく豊かな味わいと香りで、食べやすいことが特徴です。
元々は、ハレの日のご馳走として、各家庭でも作っていたものであり、使用する魚は、鰤を基本としますが、地域によって鯖を用いる場合もあります。
かぶら寿司は、実は石川県の加賀地方産のものが全国的に有名ですが、富山県氷見市などでも製造されています。
北陸地方では、それぞれ駅前や観光スポット付近で食べることができます。
東京では、銀座の石川県のアンテナショップで購入することができるようです。
もちろん通販でも購入することができますので、気軽に初めての味を体験することもできますね。
まだかぶら寿司が何なのかと思っている人も多いと思いますが、分かり易く説明すると「高級なカブ漬の寿司」です。
本日は、そんなかぶら寿司を製造する工場にお邪魔させて頂く事になりました!
今回お邪魔させて頂いたのは、富山県氷見市にある「ホクリクバイオ」さん。
まず工場に入ると、麹の香りが充満しています。
麹の香りを嗅ぐと、日本の味って感じがしますね!
1番最初に目についたのはカブの大きさ!
i-phone6のカバーへのツッコミはさておき、並べてみるとこんなに違います。
おそらく、このカブで相手を殴ると高確率で赤カブになるのではないでしょうか?
恐るべし氷見産のカブ。
今度は、ガンッ! シュコーッッという音のもとにやってきました。
音がする方を覗いてみると、カブの皮を凄いスピードでシュルシュル剥いていく機械がありました。
見ているだけなのに、こんなに爽快になるとは。
皮を剥いた真っ白なカブに待ち受けていた次なるステップはカット工程です。
端の固い部分は使用せず、真ん中の柔らかい部分のみを使用します。
「なぜ固い部分は使用しないのか?」と聞かれれば、固いおっぱいと柔らかいおっぱいならみなさんはどちらが好きでしょうか?
氷見市にある「魚々座」のおじさんたちに聞いたところ、やはり後者という回答が返ってきました。
カットされたカブ達は5日間塩漬けされ、その後、再び出されます。
そして、塩漬けされたブリをカブとカブでサンドイッチします。
この時点ではまだ、かぶら寿しではなく「カブブリカブサンドイッチ」です。
カブブリカブサンドイッチは、無添加の麹と混ぜ、更に5日間漬け込みます。
女優がメイクに時間と手間をかけるように、かぶら寿しも時間と手間がかかります。
つまり、美味しいものには時間と手間がかかるのですね。
そして、こちらが塩漬け5日間、麹漬け5日間されて生まれたてのかぶら寿司です。
まるで白無垢姿の花嫁さんのようですね。
ホクリクバイオさんも「野生のかぶら→カットカブラ→カブブリカブサンドイッチ→かぶら寿し」と立派に成長していった我が子を断腸の思いで送り出しているのです。
こうやっておめかしして、待っているお客様の所に嫁ぐそうです。
行ってらっしゃい。
あなたなら、きっと大丈夫だかんね!
それでは出来立てホヤホヤのかぶら寿司を食べてみましょう!そう、嫁ぎ先はわたし。
そして実際に食べてみると、かぶらが果物かと勘違いするほどフルーティで、麹の甘みとブリの旨味が合わさって最高のハーモニー!
御飯のおかずにも、酒の肴にも最高!これはもっと、全国的に有名になっていいのでは?
ほんとに美味し過ぎて、びっくりしますよ。
ということで、こちらの『かぶら寿司』
「かぶら寿しを食べないと正月が来た気がしない」と言われるほど、北陸地方では昔から親しまれています。
富山県民の皆様も他県の皆様も是非、かぶら寿司を食してお正月を迎えましょう。
ちなみに富山県には他にもたくさんのご当地グルメがありますので、こちらの記事もぜひ見ていってください。
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