【大門素麺】江戸時代から伝わる伝統のそうめんを食べてみた
高級感あふれる包装から失礼します、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、富山県の麺と言えば何を思い浮かべるでしょうか?
おそらく多くの人たちは『富山ブラックラーメン』や『氷見うどん』などをあげられるかと思います。しかし、富山県には江戸時代後期から伝わる伝統的な麺があります。それが、『大門素麺』
本日は、富山県ではスーパーでも売られている高級感溢れるこちらの素麺について紹介していきます。
大門素麺とは、砺波市の大門地区に伝わる素麺で、江戸時代後期から受け継がれている。
歴史をたどると、ある村人の1人が能登・蛸島で加賀藩の御用素麺を作っている生産者から製法を習ったのが始まりといわれています。その製法は村内に広がり、最盛期(昭和初期)には60軒以上の農家で作られていたと言われています。
160年以上の歴史を持つ大門素麺は、昔から包装紙に生産者の名前が入っていることも特徴で、作り手の真心も一緒に届けられています。
富山県民なら一度は食べておきたい素麺と言ってもいいでしょう。
大門素麺の購入方法は、富山県であるならばそこらへんのスーパーで売られています。
逆に、富山のお土産屋さんに置かれている方が珍しいかもしれません。
県外の方であれば、amazonでも楽天でも砺波製麺協業組合が販売していますので、ネットで購入することをおすすめします。
ということで、富山県民であるわたしは普通にスーパーで購入しました。
1パック600円くらいと絶望するくらいの価格でしたが、それだけ高級な素麺なのでしょう。ちなみに1パックに4人前入っているので1食にするとカップラーメンくらいの値段になりますね。
パッケージはと言うと、なぜかわかりませんが縄で縛られています。
わたしの想像でしかないのですが、素麺は伸ばしたり叩いたりして作られると言います。つまり、相当ドMなそうめんなのでしょう。
内容量は、1袋で350gと3〜4人前。
実際にもってみるとわかるのですが、なかなかな重量です。わからない人のために換算すると、ちょうど1円玉350枚分です。
調理法も丁寧に書かれているのでズボラなわたしでも簡単に作れそう。
中身を開けてみると、こんな感じ。
なんか可愛い!
普通の素麺は、細長い形でしか入っていないのですが、こちらはまんまる猫ちゃんのようです。
これを全部茹でるなんて、とても1人で食べれきれる量ではありません。
そう思っていたのですが、触ってみると・・・。
パカッ!
なんと4等分されます!これなら1人身の私でも、4日分の食料が持ちます。
しかし、どうやってこのような形状の素麺ができるのか調べてみると、丸める作業は今も手作業だそうです。
昔は生地を手でこね、足で踏むなど、すべてが手作業でしたが、今は機械化が進み自動で素麺を作っているそうです。
しかし、はさにかけるところから仕上げまでは今も手作業で、最も大変なのが、この丸まげの形を作る作業。完全に乾かないうちに丸めなければならないのだ。
ということで、1食分を茹でていこうと思います。
なんか1つ分を食べようとすると、さらに可愛い感じになりますね。
むしろ、オシャレ。
そう、ちびまる子ちゃんの花輪くんの髪型みたいです。
3分くらい茹でて、水で冷ませば完成です。
そして、どんなトッピングにするか。素麺の薬味としては、わさび・ネギ・うめぼし等、いろいろありますよね。
薬味には彩りをよくし、食欲を促進する効果も期待できます。白一色のそうめんに、ネギや海苔で色を足すと、格段に見た目が変わり、風味をきかせて爽やかにしてくれます。
一体、なにが大門素麺には合うのだろうか?
大門素麺に薬味は要りません!素材で勝負じゃ!
ということで、シンプルに麺つゆと大門そうめんのみです。
そもそも冷蔵庫を開けると、ビールと水しかありませんでした。
素材の味を楽しむという意味では、麺つゆもなくてよかったかもしれません。いや、それはキツイ。
食感はというと、麺は太く、相当コシが強い。
味は・・・。
そうめん。
はい、そうめん以下でも以上でもありません。わからんんけど、食感を楽しめ、食感を!!!
ということで、あまりに幼稚な食レポとなってしまいましたが、マジで他の素麺と違いがあるとすれば食感だけなんじゃないかと思います。
ということで、こちらの大門素麺ですが、富山県内の人も県外の人も、ゆとりのある人は買って食べてみてください。
人によっては、美味しさの違いに気付いてくれるはずです。わたしも食感だけ気が付くことができました。
もしかしたら製造工程で使っている水が違うので、柔らかい味わいとかそういうのもあるのかもしれません。
ちなみに富山県では同じような伝統的な麺で、氷見うどんがありますのでそちらの記事もごらんください。