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【イタイイタイ病資料館】日本初の公害病を学びに行ってきた

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


突然ですがみなさんは、イタイイタイ病をご存知でしょうか?

これは、神通川下流域である富山県婦負郡婦中町において、1910年代から1970年代前半にかけて発生した公害病です。

よく学校の教科書などで学ぶことがあっても、実際に資料館などに行って学ぶことは少ないかと思います。

そこで今回は、実際にイタイイタイ病について学ぶことが出来る富山県立イタイイタイ病資料館に行ってきました!

目次


1. 富山県立イタイイタイ病資料館
2. 場所
3. 営業時間
4. イタイイタイ病って?
5. 行ってきた
6. まとめ


1. 富山県立イタイイタイ病資料館


画像引用 「富山県立イタイイタイ病資料館」より

富山県立イタイイタイ病資料館は、とやま健康パークの敷地内にあるイタイイタイ病について学べる施設です。

こちらの資料館では、子どもたちをはじめ、幅広い年代の人々が、「イタイイタイ病の恐ろしさ」を知り、「克服の歴史」を学ぶことができます。

イタイイタイ病の計り知れない苦しみを目の当たりにするのはつらいことですが、それがあってこそ二度とこんなことを繰り返してはいけないという思いを強くすることができます。

環境と健康の大切さ、生きる上で大切なメッセージが伝わってきます。




2. 場所


画像引用 「富山県立イタイイタイ病資料館」より

住所
富山県富山市友杉151(とやま健康パーク内)

電車の場合
JR富山駅前から「富山空港/八尾鏡町/総合運動公園」方面バスで約30分「健康パーク前」下車

車の場合
北陸自動車道富山ICから車で約5分
富山きときと空港から車で約5分






3. 営業時間

営業時間
9:00~17:00(入室は16:30まで)

休業日
月曜日(休日の場合は翌日)、元日




4. イタイイタイ病って?

イタイイタイ病は、富山県の神通川流域で起きた日本の四大公害病の一つで、 患者が「イタイ、イタイ」と泣き叫ぶことからこの名が付いたといわれています。

この病気は大正時代頃から発生し、神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、 この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされました。

患者はもちろん、その家族や地元の住民たちもつらくて苦しい日々が長い間続きました。

裁判では住民側が勝訴しましたが、患者救済や健康調査は今もなお行われています。

汚染された環境については、被害の克服に向けた長年にわたる努力によって、今では美しい水と大地がよみがえっています。




5. 行ってきた

ということで、とやま健康パークにある富山県立イタイイタイ病資料館にやってきました。

ちなみに、とやま健康パークは健康づくりをお手伝いする施設です。

・健康づくりについて学習するための「生命科学館」
・身近な健康づくりを体験し、実践するための「健康スタジアム」
・緑豊かな「屋外健康づくり施設」

そして、今回の目的であるイタイイタイ病資料館があるんですね。


ということで、資料館の前にやってきました。

受付がいなくて不安になりましたが、料金が無料ということで自由に入ることが出来ます。

しかしイタイイタイ病とは、カドミウムに汚染された水を使用することにより骨が脆くなりほんの少しの身体の動きでも骨折してしまう恐ろしい病。

今回の記事は、はっきり言ってボケれません。


館内は撮影禁止だったので文章で説明していきます。

館内は、イタイイタイ病を時間の流れに沿って、ジオラマ、絵本、映像などが組み合わさっていました。

かなり丁寧で、子どものためにわかりやすくなっているのだとわかります。

それとともに環境の保全と創造に向け、先進的な取組みを進めてきている富山県の最新の環境施策なども紹介されていました。



画像引用 「富山県立イタイイタイ病資料館」より

館内はこんな感じで小さいですが、映像とかをずっと見ていると時間がかなり経ってしまいそうです。

また改めてイタイイタイ病について説明すると、由来は患者が「痛い、痛い」と泣き叫んだことからです。

原因は、神通川上流の三井金属鉱業神岡鉱山亜鉛精錬所から出た廃水に含まるカドミウムと断定されました。

そうして富山県民が立ちあがり、全国から集まった20人の弁護士によってイタイイタイ病訴訟弁護団を結成。もちろん裁判は勝訴。

すったもんだあって和解し、教科書に載るレベルの事件となりました。


なにかと1つの公害に対する資料館と考えると大きな施設なので、学校の遠足などで使用されているでしょう。

子どもの社会科見学にとって、なかなかヘビーな内容だと思います。

大人だから勉強になりますが、子どもにとってどういう感情になるんだろうか。

イタイイタイ病が二度と繰り返されることのないよう、一人でも多くの方々に環境と健康の大切さを再認識していただけたらと思います。




6. まとめ

ということで、こちらのとやま健康パークにはイタイイタイ病資料館の他にも様々な施設があります。

小学生から大人まで、健康づくりについて体験し学ぶことができる「生命科学館」、開放感あふれる屋外で立山連峰を仰ぎながらの心地よい汗をかける「野外健康づくり施設」など。

ぜひそちらでも子どもと一緒に思いっきり遊んでみてください。

ADDRESS 富山県富山市友杉151
ホームページ 富山県立イタイイタイ病資料館
OPEN 9:00-17:00
CLOSE 月曜日

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