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冬の味覚ズワイガニ 3年後に半減!? なぜなのか理由を調べてみた

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


突然ですがみなさんは、富山県の秋と冬の味覚である『紅ズワイガニ』をご存知でしょうか?

富山県には、ホタルイカ、白エビ、ブリなど、様々な「富山のさかな」がいますが、富山のベニズワイガニは「富山湾の朝陽」「高志の紅ガニ」としてブランド化もされています。

ただそんなズワイガニですが、国の委託を受けた研究機関が「3年後に日本海でズワイガニが半減する」という予測を示しているのです。

まさか、富山湾からズワイガニが半減していくのか?

全国ニュースにもなっていましたので、少し調べてみました。




富山の紅ズワイガニ

そもそも富山湾では、紅ズワイガニが採れることで有名で、高志の紅ガニとしてブランド化されています。

富山県(高志の国)で採れる紅ズワイガニだから、高志の紅ガニです。

富山県ではすでにホタルイカ、シロエビ、ブリと代表する名産品がありますが、2016年に第4のスターとなるべくブランド化されました。

富山県内では漁業者の間で紅ズワイガニのことを「アカガニ」と呼んでおり、県の地名ゆかりの「高志」と良い物の提供をめざす漁業者の「高い志」を重ねたネーミングでとなっています。

そんな紅ズワイガニももちろん>「3年後に日本海でズワイガニが半減する」の部類に入っています。
【富山の紅ズワイガニ】ブランド化された高志の紅ガニを食べてみた




なぜズワイガニが半減するのか

国の委託を受けた研究機関によれば、1999年以降増加傾向にあった日本海側でのズワイガニの資源量は、来年から漁獲量が減り、3年後には今年の半分に落ち込み、過去20年で最も少なくなるといいます。

ちなみにその予測を示しているのが、新潟市の日本海区水産研究所です。

この研究所では、水産庁の委託を受けておよそ20年前から日本海の『ズワイガニ』の調査を行ってきました。

そして、ズワイガニが半減する理由というのが、「稚ガニが少なくなっている」からだそうです。

稚ガニとは、カニの子どものことです。

研究所では、把握できるサイズになる生後3年から4年の稚ガニの数を調べています。

その数が減っていることから、3年後にはズワイガニの資源量が現在の半分程度に減るという見通しを示したのです。




なぜ稚ガニが減っているのか?

では、なぜ稚ガニが減っているのか?

研究によると、成長過程での死亡が多くなっているといいます。

何かズワイガニにとって適さないことが最近起こっているかもしれないが、特定ができないのが現状だそうです。

現状の調査に寄ると、メスが産む卵の数には大きな変化はなく、その後3~4年の間になんらかの環境要因などで稚ガニが死んでいるとみられます。

ただ、今回の調査は能登沖から島根県沖までの137か所で実施して推定した予測で、富山湾は含まれていなかったようです。




新湊漁協のデータでは

実際に富山県内でのズワイガニの水揚げ量を調べてみると、ここ10年では2012年の50トンをピークに近年は減り続けています。

減ってくるとやはり価格は上がってくるので、どんどん高級なモノになっていってしまいますね。




まとめ

ということで、減っても全部いなくなることは今のところありません。

ただ減ってくるとどうしても価格は上がってくるので、今のうちにどんどん食べておくっていうのも一理あります。

富山県では、新湊きっときと市場で採れたての紅ズワイガニを食べることができるので、ぜひ富山県民の方は気軽に食べにいってみてください。
【きっときと亭】昼セリの採れたて紅ズワイガニが美味すぎた

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