【富山のドクターヘリ】料金や搬送時間など 素晴らしい情報まとめ
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、ドクターヘリをご存知ですか?
実は富山県では、2015年8月23日より運行を開始した緊急医療用ヘリコプターです。
日本よりさきに導入されたドイツでは、国内に73機配備されており、国内どこにでも要請から15分以内に到着が可能。
そしてドクターヘリ導入後、交通事故の死亡者が3分の1に激減したと言われています。
ということで今回は、実際に富山県のドクターヘリが一体どのようなものなのか紹介していきたいと思います。
【富山県ドクターヘリ】
「富山県ドクターヘリホームページ」
ドクターヘリとは、医療機器や医薬品を搭載し、医師・看護師が同乗するヘリコプターです。
基地病院に常駐し、要請に応じて迅速に救急現場等に向かい、救急医療を行うことができます。
病院から遠い地域からの搬送時間が短縮できるだけでなく、医療スタッフが重篤な救急患者に対してより早期に接触して必要な診断や処置を行うことができ、救命率の向上や後遺症の軽減が期待できます。
これまでに37道府県45機のドクターヘリが活躍しており、富山県は日本で46機目のドクターヘリです。
以外かもしれませんが、これはあまりに導入が遅い数字。
というのも、富山県はコンパクトな県で救急車の現場への到着時間、病院までの搬送時間について、富山県は両方とも全国で最も短い県なのです。(平成26年統計より)
「そのような県にドクターヘリはいらないのでは?」
などの声も多数ありましたが、それでも導入するに踏み切った理由があります。
「富山県ドクターヘリホームページ」
人の命を救う救急医療は、時間との勝負です。
フランスの救急医カーラーが1981年に報告した「カーラーの救命曲線」によると、心臓停止は3分、呼吸停止は10分、多量出血は30分が経過すると、患者の50%が死亡するといいます。
医師の治療は早ければ早いほどいいのです。
例えば、立山にある室堂では、そこから病院に行き治療を始めるまで1時間半以上かかっていました。
それがドクターヘリを使えば、15分程度で到着し治療が可能となります。
ただでさえ山岳地帯の多い富山県は、こういった場所にこそ有効的に利用できるのですね。
実は、ドクターヘリにはもう一つの狙いがあります。
それは、広告塔としての役割なのです。
というのも、富山県立中央病院救命救急センターを見学する医学生がドクターヘリの導入で43名以上となりました。
これは去年は34名だったのに対し、その人数を大幅に越えています。
つまり、ドクターヘリが広告塔となり、富山県の医師の確保にも貢献していると言えます。
そんなドクターヘリの維持費は、どこの県でも1機で年間約2億円です。
そのため、全国になかなか普及しなかった過去があります。
しかし、これは患者や個人に負担がかかるようなことはなく、すべて国と自治体が負担しています。
ということは、全国にドクターヘリを配置させようと思うと、日本人1人あたり約80円だけ払えばいいのです。
わずかこれだけの費用で多くの命が救えるなら、ぜひ導入すべきでしょう。
山岳遭難などの救援がメインと考えられていますが、もちろん山岳以外の生活圏における救急救命にも大きな効果をもたらす。
ドクターヘリの基地には、富山県の中心に位置する富山県立中央病院がその役割を担っています。
というのも、富山県立中央病院が富山県の中心にあるため、ドクターヘリの到達時間が基地から10分程度ですべてカバーできます。
もちろん患者受入医療機関は以下のようにどこでも受け入れています。
富山県
黒部市民病院
富山県立中央病院
国立大学法人富山大学附属病院
富山赤十字病院
富山県済生会富山病院
富山市立富山市民病院
八尾総合病院
富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院
高岡市民病院
独立行政法人地域医療機能推進機構高岡ふしき病院
富山県済生会高岡病院
射水市民病院
公立学校共済組合北陸中央病院
市立砺波総合病院
南砺市民病院
岐阜県
高山赤十字病院
久美愛厚生病院
国保飛騨市民病院
ということで、ドクターヘリにはこのような秘密がたくさんありました。
2018年にはドクターヘリの導入によって、志望者44人減少、障がい者63人減少、軽傷者108人減少となっています。
このように富山県はドクターヘリなどの医療チームに守られているのですね。