【富山の土砂災害】県内の崖崩れや地滑り 土石流など調べてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、富山県で土砂災害が発生していることをご存知ですか?
2018年に南砺市利賀村上で土砂崩れが発生し、南砺利賀そば祭りが中止になったことは記憶に新しいかと思います。
やはり富山県は山に囲まれた土地であるため、土砂崩れに巻き込まれない確率はゼロではありません。
そこで今回は、そんな富山県の土砂崩れはどのような場所で発生するのか、または対策情報など含めて紹介いたします。
土砂災害は、台風等の大雨や集中豪雨、地震が引き金となることが多く、突発的に大きな破壊力を持って発生します。
傾斜が急な山が多い日本は、土砂災害が発生しやすい環境にあります。
そのため富山県には、富山市だけでも土砂災害が発生するおそれのある危険な個所が1,300箇所余りあります。
突発的に発生する土砂災害は、正確に予測することが難しく、非常時に備えて日頃から準備をすることが大切です。
また土砂災害は、土石流、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)、地すべりの3種類に分類されています。
画像引用 「日本気象協会」より
急な斜面が雨水の浸透や地震などの影響によって、突然崩れ落ちる現象です。
突然発生し、かつ崩れるスピードが速いです。
崩れた土砂は、斜面の高さの2~3倍も離れた距離まで届くことがあります。
画像引用 「日本気象協会」より
山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨などの影響によって、一気に下流へと押し流される現象です。
規模によって異なりますが、時速20~40kmという速度で、破壊力がとても大きいです。
画像引用 「日本気象協会」より
比較的緩やかな斜面が地下水などの影響によって、斜面下方へ移動する現象です。
斜面の表面部分だけが崩れ落ちる現象を表層崩壊といい、表面部分だけでなく深層の地盤までもが崩れ落ちる現象を深層崩壊といいます。
大雨や融雪時に発生しやすく、一度に広範囲が動くため、大きな被害を及ぼします。
それでは富山県では、どこが土砂災害が起きやすい場所なのでしょうか?
過去の富山県の事例はこちら。
昭和43年 朝日町大平地区の土石流
昭和58年 小矢部市内山の地すべり
昭和60年 氷見市阿尾地区の崖崩れ
平成14年 氷見市谷屋地区の地すべり
平成29年 南砺市利賀村の地すべり
基本的には山あいで発生しているのですが、実は富山県では土砂災害のハザードマップも作成されています。
こちらは富山県が作成した『土砂災害危険箇所区域図』というもので、県内の土砂災害(土石流、地すべり、がけ崩れ)のおそれのある箇所をあらわしたものです。
土砂災害危険箇所は、1/25,000地形図を元に、主に人家等に土砂災害のおそれがある区域を抽出したものです。
なお、表示した危険箇所以外でも、土砂災害が発生する場合があります。
例えば、こちらは富山市街地の地図なのですが、まぁはっきり言って危険なところはほとんどありません。
あるとすれば、呉羽丘陵のところぐらいですね。
逆に八尾や利賀などの山の方は危険な箇所がたくさんあります。
また平野部と山間部の間で、土砂災害が起こりやすいようで、そこらへんに家がある人は注意が必要です。
このように簡単に自分の住んでいる場所のハザードマップが見れますので、ぜひ一度確認してみてください。
続いて紹介したいのが、今現在、土砂災害が起きそうなところはあるかわかるサービスです。
それが富山県が管理している『土砂災害警戒情報支援システム』なのですが、雨量や土砂災害の危険度状況図も見ることができます。
ぜひ大雨が降った際などは、こちらのサービスを確認してみてください。
土砂災害においては、あまり注意報と警報の種類がわからない人がいるかと思います。
実は土砂災害は、雨の状況に応じて段階的に注意報や警報などが発表されています。
大雨注意報
・大雨により災害の起こるおそれがあると予想したときに発表されます。
大雨警報(土砂災害)
・大雨により重大な災害の起こるおそれがあると予想したときに発表されます。
土砂災害警戒情報
・大雨警報が発表されている状況で、大雨による土砂災害のおそれが高まったときに発表されます。
大雨特別警報(土砂災害)
・重大な土砂災害が発生するおそれが著しく高まったときに発表されます。
雨が降ったら上記の警報を意識して、先ほどのサービスを確認してみてください。
ということで、富山県の土砂災害についてまとめてみました。
いつ起こるかわからない災害だからこそ、今住んでいる場所が大丈夫な場所なのかを確認する必要はあります。
また大雨が降った際は、山あいに行くのはやめた方がいいですね。
ぜひみなさんも1人1人が注意して、災害に備えてみてください。