富山で学生時代に起業!? 社会との交流が大切という考え方を聞いてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、高校生時代に何をしていましたか?
ほとんどの方は、勉強・部活・ゲームなどと答えるかと思いますが、本当にやることと言えばそんなもんでしたよね。
しかし富山県にはなんと高専時代に起業して、シェアハウスを運営するという面白い方がいました。
現在は大学生なのですが、富山や東京で様々な活動をしているということで話を聞いてきました。
今はインターネットがあるので、特に高校生でもお金稼ぎしやすいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
こちらの伊藤大樹さんは、平成9年の福井県生まれという圧倒的な若さ!
親の転勤で中学校までを石川県や愛知県で過ごし、高校進学を機に親元を離れて勉強しようと、富山高等専門学校へ入学しました。
そして3年生のときに友人と学生団体『夢たまご』を設立し、2017年には『マチトボクラ』というシェアハウスを運営しています。
現在は東京の大学に入学する中、東京でNPOの広報、富山で観光法人のスタッフをしています。
サクラ
「本日はよろしくお願いします!学生時代に起業するなんて東京とかだけの話だと思っていたので、こんなすごい方が富山にいたとは。」
伊藤さん
「よろしくおねがいします。そんなたいしたことはしていませんが、確かに珍しいかもしれませんね笑」
サクラ
「ちなみに今回取材する場所は、伊藤さんが運営しているシェアハウスだと聞いたのですが、モノはどこに行ったのですか?」
伊藤さん
「ちょうど今引越しをしていまして、トイレットペーパーもないので、そのときはその・・・山奥で。」
サクラ
「マジで何もない宇宙のような空間での取材となりますね。それで伊藤さんは富山高等専門学校に行っていたと思うのですが、なぜ学生時代に起業しようと思ったのですか?」
伊藤さん
「高専(富山高等専門学校)は、テストや資格試験など座っての勉強がメインでした。だけど僕はもっといろんな機会に参加してみたと思い、2年生のときからビジネスコンテストやスピーチコンテストに出場してきました。」
サクラ
「学生時代ってゲームと部活、恋愛に明け暮れるものだと思っていたのですが、やっぱりこういう人って違うことするんですね。」
伊藤さん
「そういった場で社会人から実体験などを聞くうちに、学校だけでは感じ取れないことも経験したく、学生団体『夢たまご』を設立したんです。」
サクラ
「なんだか伊藤さんの雰囲気とは裏腹にメルヘンチックな名前が可愛いですね、これってどんな由来があるんですか?」
伊藤さん
「設立当初から大事にしているのは、とにかく『学生に夢を持ってほしい』ということです。『夢そのものを作ることは本人にしかできないけど、その第一歩となる場所はたとえ第三者であっても作れる。僕たちは、その学生の夢の“きっかけ”となるような場所や機会をみんなで作ろう』という思いで名付けました。」
サクラ
「具体的にその団体では、どのような活動をしていたんですか?」
伊藤さん
「富山県にある企業の一部運営や商品開発を行なったりしていました。学生にとっては学外で何かに挑戦できる機会はとても珍しいもので、そういった機会があるからこそ、自分の将来のことを考えることができるんだと思っていました。」
サクラ
「学生と企業のマッチングみたいな感じですね。またそこでの出会いが今後の人生に大きく影響しそう。」
伊藤さん
「ぼくは、いまの学生は自分のやりたいことがわからず、何か興味のあることがあっても、それを夢だと自信を持って言えない学生が多いと思っています。そんな中で、自分たちの活動が社会ためになっているという“成功体験”や自分のせいで他人に迷惑をかけてしまう“失敗体験”を積み重ねが夢を見つける近道だと思っています。」
サクラ
「学生時代のときに、すでに社会と接していろんな体験することで夢を見つけることができるんですね。わたしみたいにゲームばっかりしている場合じゃなかった。」
伊藤さん
「もちろん初めはゲームでも何でもいいので、誰の意見にも流されずに、自分だけの思いや意識を持って『自発的にする』ことが大事で、その何かに打ち込んだ経験がきっとその後に活きてくるんだと思います。」
サクラ
「今のところゲームがわたしの人生に影響を与えた価値は0ですね。もしかしたらじじいになったら開花するかもしれません。」
サクラ
「それで2017年にシェアハウスであるマチトボクラができて、大学生のときに『合同会社くらし』として法人化したと。」
伊藤さん
「こちらの法人では、シェアハウス「マチトボクラ」の管理運営とイベント・講演会の企画運営をしています。」
サクラ
「そもそもなぜシェアハウスを作ろうと思ったのですか?」
伊藤さん
「それはぼくが高校生のときに、1人で富山県にやってきたのがキッカケなのですが、そのときに家族以外とのコミュニティがすごく嬉しかったんです。そのため若い人の心のよりどころ、そんな大げさではないのですが居場所を作りたかったんです。」
富山のまちなかの学生シェアハウス「マチトボクラ」
20代の若者を対象に、”まちに住み、自らの手で地域やまちづくりに携わる人を増やす”を理念に活動を始めたそうです。
サクラ
「それにしてもすごい行動力ですね!なんだか高校生から考えていたことの延長線上にシェアハウスがあり、すべての思いが一貫しているところがまた素晴らしいです。」
伊藤さん
「夢たまごのときは、高校生に向けた活動でしたが、マチトボクラでは20代の若者が富山県で豊かな暮らしを送れるようなサポートをしています。」
サクラ
「今は東京で大学生をしているようですが、やはりシティボーイ憧れですか?」
伊藤さん
「いやそういうわけでは全くなく苦笑。東京では経済学部に所属しながら子どもの支援をしているNPOの広報をしています。そして富山に帰省した際は、家の管理運営と観光法人のスタッフとして働いています。」
富山県6市の行政と約80の企業・団体(2019年4月現在)が連携し、設立をしたこちらの観光法人『水と匠』のスタッフとして活動しています。
DMOとは、地域と協同して観光地域作りを行う法人のことで、民間が主導するDMOは全国でもまだ珍しいようです。
伊藤さんの新たな挑戦はまだまだ続いているようです。
サクラ
「なんか具体的に、将来こうしていきたいというビジョンはあるんですか?」
伊藤さん
「具体的には考えていないのですが、とにかく人の暮らしにかかわることをしていきたいです。それはぼくが学生時代に1人で見知らぬ土地に住み、たくさんの人に助けられたという経験があって、いつか恩返しをしていきたいですね。」
サクラ
「21歳にしてこんな大人なことを考えているとは、なんだかわたしより精神年齢が高そうです。」
ということで、今回は富山県で学生時代に起業した伊藤さんにお話を伺いました。
学生時代から社会と関わることで、多種多様な考え方を持っていて、過去の偉人たちも学生時代から事業を作ってたなぁ。
ぜひみなさんも、勉強やバイト、飲み会とかも大切ですが、何か夢中になることを見つけてみてください。