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シェアハウスってどんなとこ?富山初の運営者に話を聞いてきた

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


突然ですがみなさんは、シェアハウスってどんなところかわかりますか?

イメージ的には『テラスハウス』というテレビ番組みたいに、夢を応援したり恋愛したり、なんだか楽しそう!というイメージがあるかと思います。

それで実際にgoogleで調べてみたところ、このような画像が出てきました。


オシャレすぎ…。

やっぱりパリピな雰囲気が漂っていますが、実際はどうなんでしょう。

実は富山県でもシェアハウスは何棟もあり、住んでいるよーというの声もちらほら聞こえてきます。

そこで今回は、富山県で初めてシェアハウスを作り、さらに現在も運営している姫野さんにお話を伺ってきました。

始めたキッカケやシェアハウスの現状、そしてシェアハウス運営はぶちゃけ儲かるかなど聞きました!

目次


1. 合同会社シェアライフ富山
2. 話を聞いてみた
    2.1. 始めたキッカケ
    2.2. シェアハウスの雰囲気
    2.3. ぶっちゃけ儲かるの?
    2.4. 多世代共生”富山型”シェアハウス
    2.5. 空き家の活用
3. まとめ


1. 合同会社シェアライフ富山

今回お話を聞かせてくれるのは、富山県で初のシェアハウスを運営した合同会社シェアライフ富山の姫野さんです。

合同会社シェアライフ富山の事業は多岐に渡り、シェアハウス運営・管理だけでなく、シェアハウスコンサルティング、ゲストハウス運営、住宅トータルリフォームなど様々な不動産業をしています。

当時、まだシェアハウスという言葉が浸透していないときに、富山県で物件を借りてシェアハウスを始めたすごい人で、2019年現在は、シェアハウス12棟、ゲストハウス1棟、民泊6棟を運営しています。




2. 話を聞いてみた





サクラ
「本日はよろしくお願いします。今日は富山県のシェアハウスについていろいろお話を聞かせてください!」



姫野さん
「よろしくおねがいします。シェアハウスと聞くとまだ新しいライフスタイルとして認識されているかと思いますが、少しでも知ってもらえたらと思います。」



サクラ
「ちなみに姫野さんは不動産業の経営者だと思うんですけど、なんか筋肉ムキムキじゃないですか?」



姫野さん
「実は23歳からブラジリアン柔術を始めたのがきっかけで、その後キックボクシング、総合格闘技でプロライセンスも取得しました。全然結果出せず引退して今はゆるくブラジリアン柔術だけやってます。」



サクラ
「肉体的にも金銭的にも最強の人がいた。」




2.1. 始めたキッカケ





サクラ
「まずは富山県でシェアハウスをしようと思ったキッカケを教えてください。」



姫野さん
「わたしは2009年に2年間オーストラリアで生活していて、そこから富山にUターンし不動産屋に勤務しました。そのとき、自身の海外生活経験の中で一番自分が人間的に成長できたと感じたのが、様々な価値観の仲間と暮らすシェアハウス(共同生活)という居住体験でした。それを『地元でも実践したい!』と思い、当時は珍しかったシェアハウスを富山市にオープンしました。」



サクラ
「海外で体験したシェアハウスを富山県でも提供したいと。しかもただ楽しい場だけではなく、成長できる場として価値を感じたんですね。」



姫野さん
「それだけでなく本当の家族のようなコミュニティがすごく良くて。当時はまだシェアハウスという言葉が浸透しておらず、物件を借りるにも近隣住民の理解を得るにも苦労したのを覚えています。」



サクラ
「ただでさえあまり流行に乗っからない富山県なので、その当時の苦労は考えるだけで恐ろしいです。」



姫野さん
「それでもなんとかインターネットや口コミでの募集でシェア生活はスタートし、仲間も増えていきました。現在ではシェアハウスやゲストハウスを経営、不動産仲介業務やリフォーム、空き家の活用コンサルティングなど幅広く活動しています。」




2.2. シェアハウスの雰囲気





サクラ
「おそらく数年前はシェアハウスのことをほとんどの人は知らなかったと思いますが、今もまだ実態がわかってない人が多いと思うんですよね。わたしも未だにテラスハウスのようなイメージです。」



姫野さん
「確かにそのようなイメージが先行しているかと思いますが、そんなドラマチックなことは少ないですし、恋愛感情も生まれにくいんじゃないですかね。ただシェアメイトのみんなでテラスハウスは見てましたけど笑」


テラスハウスは、フジテレビで放送されていた男女6人がシェアハウスで過ごす番組。

当時、爆発的人気番組となっており、現在モデルの今井華さんも出演していました。



サクラ
「ということは、実際にシェアハウスで恋愛は生まれないと?」



姫野さん
「いえ、そんなことはなくて。結婚した方もいるのですが、同じ家に住んでいた男女ではなく違うシェアハウスに住んでいて、シェアハウス間の行き来の中で恋愛に発展しました。なので、やはり同じシェアハウス内だとなかなか恋愛はないかもですね。」




こちらは実際に姫野さんが運営されているシェアハウスの様子です。

冷蔵庫に書き置きをするところも姫野さんが大好きなところで、シェアメイトみんなが家族であるような温かみがあります。

過ごし方もみなさん多種多様で、「一人暮らし」だけど「独り」じゃない。そんな生活がここにありました。



サクラ
「つまりシェアハウスは、パリピでウェイウェイしている感じではないんですね。」



姫野さん
「もちろん定期的に行われる歓送迎会や〇〇パーティーみたいのなものはシェアハウスの魅力ですが、毎日してるわけじゃないし毎日みんなでご飯一緒に食べたりするわけじゃないです。普段は皆んな一人一人自分のスケジュールで行動する中で、たまたま重なり合った時間を共有する感じです。」



サクラ
「無理にみんなで集まる感じではなく、自然と誰かがいたらお酒飲んだり喋ったりする、なんだか大人な空間!」



姫野さん
「わたしの中ではみんなが寝る直前の小1時間くらい、居間のコタツでテレビ見てビール飲みながら他愛もない話をする時間が一番好きでした。もうシャワーもしたし着替えたしいつでも寝れるぞ!みたいな格好で、深夜0時前後の独特の魔力みたいなのがあって笑。」



サクラ
「それが自分たちの家だから、シェアハウスだからこそできる特別な時間なんですね。」




2.3. ぶっちゃけ儲かるの?


サクラ
「シェアハウスの雰囲気はわかったのですが、これだけたくさんの物件を扱っていると相当儲かってるのではないですか?わたしは気になりませんが読者が気になっています。」



姫野さん
「まぁ取り扱っている物件はたくさんありますが、管理物件として手数料をいただいている物件も多いので年商は3千万ほどでまだまだ小規模です。」



サクラ
「謙虚に見えて、とんでもない大きな数字が出てきました。やはりメインの収益はシェアハウスになるんでしょうか?」



姫野さん
「もちろん物件数はシェアハウスが1番多いのでそうなりますが、利益率だけ見るとゲストハウスが一番儲かっています。



サクラ
「それは意外でした。なんかアパート経営とかの方が儲かるイメージでしたが宿泊業の方がお金のなるんですね。」



姫野さん
「富山県は海外観光客も増えていますからね。ただシェアハウスもゲストハウスも、わたしにとってはどれも大切な事業となっています。」



サクラ
「わたしは万が一お金持ちから物件をもらうとしたらゲストハウスにすることにします。」




2.4. 多世代共生”富山型”シェアハウス





サクラ
「今後、富山県でやっていきたい事業などはあるんでしょうか?」



姫野さん
「今取り組んでいるのが『多世代共生”富山型”シェアハウス』というもので、富山型デイサービスという富山から全国に発信した新しい形の福祉サービスと似ています。」



サクラ
「富山型デイサービスというと、民家のような建物で年齢や障害の有無にかかわらずデイサービスを受けられる場所ですね。」



姫野さん
「富山型デイサービスは『福祉施設』の枠組みになりますが、富山型シェアハウスは障害も持たず介護も不要だけど孤独で悩んでいる全世代に向けた『共同生活の場』になります。」

イメージ的にはこのようになっており、まさに新しいシェアハウスの形!



姫野さん
「以前から、世代を問わず共同生活できる場所をつくりたいと考えていたのですが、シェアハウスは単身の20〜30代が利用するイメージが根強いです。その一方で、単身の50~70代から入居希望の問い合わせが多く寄せられてきています。」



サクラ
「確かにこれから高齢化社会になる上で、そのニーズは高まっていますし、孤立する高齢者も問題となっていますね。」



姫野さん
「そんな多様な世代の価値観の中で暮らすことで、子育て中の家族にとっては人生の先輩が見守ってくれるなど、子どもの成長にも良い影響があると考えています。子どもが駆け回っているシェアハウスはわたしの理想なんですよね。」




2.5. 空き家の活用





姫野さん
「また最近は空き屋相談が多くなってきていて、その空き屋をどう活用していくかにも力を入れています。」



サクラ
「空き屋問題は全国でも話題となっていて、行政が手を付け始めている案件でもありますね。姫野さんの場合はどのように活用していこうと思っているんですか?」



姫野さん
「全部が全部活用できるというわけではないのですが、投資家たちが目をつけない空き屋でも、歴史があって残しておきたい物件ってあるんですよね。例えば岩瀬の方で元売薬さんだった家があるんです。」



サクラ
「あの売薬さんですか?それは富山県民としてほっておけないですね!」



姫野さん
「それで家を見てみると貴重な代物がどんどん出てきて、そこにはここに住んでいた人のストーリーがあり、なんとかこれを次世代に残したいと思ったんです。」



サクラ
「岩瀬という場所は歴史ある観光地ですし、利益もちゃんと出ると判断したわけですね。」



姫野さん
「はい、そのため『泊まれる売薬資料館』として貴重な資料をそのままに民泊施設にすることを決めたんです。売薬の仕事場もそのまま表現させて欲しい!とお願いしました。すると大家さんからも当時の生活の記憶をそのままにしてくれて嬉しいとの声もあって、これってこれからの時代に必要なんじゃないかと思ったんです。」



サクラ
「もう考えがすごすぎて感動しました!わたしならこの物件でどうやって大儲けできるかしか考えなさそうです。」



姫野さん
「このように親しみある家を、売ったり貸したりするとその時点で思い出も手放すような気がしてなかなか空き家を活用出来ない人に、このような取組みをもっと広めていきたい。もちろんお金とのバランスを考えて今後も感謝される仕事をしていきたいと思っています。」




3. まとめ

ということで、今回は富山県で初めてシェアハウスを作った姫野さんにお話を伺うことができました。

実際にわたしもシェアハウスにお邪魔させていただいたのですが、どの場所にもギターがあったので、それだけで楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

また退去したメンバーとも今でも連絡を取り合ったり、まさに家族のような繋がりがずっと続いているわけですね。

ぜひみなさんも富山県でシェアハウスに興味があれば、一度見に行ってみてはいかがでしょう。

シェアライフ富山

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