【富山の黄砂】ピークはいつなの? PM2.5も含め対策情報まとめ
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、黄砂に悩まされたことはありませんか?
わたしもこのような職業柄、綺麗な景色を撮りたいときに黄砂が邪魔をして写真が台無しになることもあります。
また一般の方でしたら黄砂によって喉や目を痛めてしまう人もいるかと思います。
車も汚れてしまうし、一体どこからどうやって富山県に黄砂はやってくるのか!
そこで今回は特に富山県に関する黄砂情報を少しまとめてみました。
画像引用 「気象庁」より
黄砂は、その名前の通り黄色い砂のことですが、黄砂現象という気象現象のことも表します。
黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象です。
風によって上空高く巻き上げられた砂塵が、上空を流れる偏西風に乗ることで日本にやってきます。
あまりに風に乗り過ぎて太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ輸送されたことも報告されているんだとか。
画像引用 「気象庁」より
続いて、黄砂がやってくる季節です。
黄砂が11~12月に日本へ来ることがないというわけではありませんが、何といっても春先に一番多くやってきます。
そして、中国内陸部の開発が進むにつれ、砂漠化がすすんでいることなどから黄砂は増加傾向にあります。
画像引用 「気象庁」より
では、黄砂の発生状況をどのように知ることができるのかというと、気象庁のホームページで確認できます。
こんな感じで地表付近の黄砂の濃度や大気中の黄砂の総量について、黄砂の数値予報モデルに基づく予測図や分布図を表示しています。
色もあってわかりやすいですね。
では、富山県ではどのようにして黄砂情報を手に入れることができるのか。
実は富山県では、県内の大気汚染の状況を把握するため、大気汚染常時観測局で大気汚染物質を365日24時間体制で監視しています。
そして、1時間ごとの観測値を県のウェブページ「富山県大気汚染速報(富山県環境科学センター)」において公表しています。
ただ、基本的に数値が載っているだけなので、めちゃくちゃわかりにくいです。
画像引用 「富山県HP」より
中国大陸から飛来するのは黄砂だけではありません。
自然起源で目で見える黄砂より粒径が小さく、自然起源だけでなく人工起源のものも多くて目に見えない2.5マイクロ以下の非常に小さい粒子、PM2.5もやってきます。
非常に粒径が小さいPM2.5は、その小ささのために肺の奥深くまで入り込み、なかなか体外に排出されませんので、ぜんそくや気管支などの呼吸器系の疾患を引き起こすとされています。
このため、中国の経済発展に伴う大気汚染によるPM2.5の増加は、黄砂のように日本へやってきますので、日本にとって対岸の火事ではありません。
冬季、北京などの大都市では石炭を使った暖房が行われますので、街中にPM2.5が充満し、その一部が上空に巻き上げられることから、日本にくるPM2.5は、冬から春が多くなっています。
黄砂が多いとPM2.5も多いというわけではありませんが、どちらも日本上空に運ばれた後、地表付近に降りてくることから、日本付近が下降流になっているときに発生します。
富山県では、微小粒子状物質(PM2.5)については、平成22年度以降、自動測定機を既存の観測局に順次設置し、現在12基体制でPM2.5の常時監視を実施しています。
PM2.5の濃度が上昇し、健康影響が出現する可能性が高くなると予想される濃度水準(日平均値70μg/m3超過)を定め、「注意喚起のための暫定的な指針」を取りまとめています。
富山県民として黄砂で気になるのが、車のボディですよね。
黄砂を放置するとザラザラこすれてキズつきの原因になりますし、塗装やコーティング被膜がダメージを受けてしまうこともあります。
いきなりタオルでゴシゴシやったりすると大切な塗装やコーティング被膜をキズつけてしまうため、水で表面の汚れを洗い流してから、洗浄力に優れたカーシャンプーで洗い落とすのが適切です。
また頻繁に使う季節だからこそ、フクピカを1つ持っておけば簡単に洗浄できます。
また、健康被害も報告されていて、以下の対策も必要です。
・マスクをする(PM2.5の微粒子を防げるもの)
・メガネをかける
・黄砂の多い日は外に洗濯物を出さない
・黄砂の多い時期はできるだけ外出を控える
・空気清浄機を使用する
特に空気清浄機は1家に1台はあった方がいいでしょう。
ということで、黄砂は中国からくる春の風物詩として富山県にもやってきます。
PM2.5も一緒にやって来ることが多いので、喘息や花粉症などのアレルギーのある方は特に注意が必要です。
日本も高度経済成長期には光化学スモッグが問題になり、健康被害がでました。
いろいろ対策を重ねて、今はきれいな空になっています。
中国も大気汚染対策に力を入れ始め、2013年ころよりはかなり良くなってきたようですが、まだまだ注意してみてください。