バス運転手不足が深刻に!?バス業界が活躍できる未来とはなにか
〈映画〉キービジュアル(WEBサイトより拝借)
こんにちは、ライターのサクラです。
突然ですが皆さんはバスに乗ったことはありますか?
車大好きマイカー派の富山県民も、さすがに1回は乗車したことあるかと思います。
私たちを安全安心にはこんでくれるバスですが、近年、運転士不足による減便や路線の廃止など、日本全体が問題を抱えているのです!
そんな中、開催されたのが『〜 Bus Life Meet-up!〜「バス」でつながる交流イベント』
バス業界について考えさせられる内容になっていたので、体験記事を書いていきたいと思います。
開催されたのは、富山駅前にあるオーバード・ホール ハイビジョンシアター。
ここで映画の上映や特別インタビュー、座談会などが行われました。
こちらの上映会&交流会イベントは定員50名の女性限定でしたが、すぐに定員が埋まるなど皆さんバス業界にとても興味がある様子。
確かにバスに乗ったことはあれど、実際どのような課題があるのか私もよくわかっていません。
これはとても楽しみになってきました!
まず、第1部はバス会社を舞台にした新人女性バス運転手が成長していく姿を描いた映画「つぎとまります」の特別上映。
第2部では、バス業界を支える立場の現役女性運転手の方などとバス業界のこれからについて一緒に話をしていただく内容となっています。
上映された映画のあらすじはこちら。
京都・霧の町を舞台に織りなすヒューマンファンタジー
「日本一のバス運転士になる!」子供の頃からの夢を叶えるために、京都・亀岡のバス会社に就職する保津川美南。個性豊かな同僚や乗客たちに囲まれながらも失敗の毎日…。そんな美南の心の支えは、バス運転士を目指すきっかけとなった憧れの『運転士さん』。ピンチの時に現れる彼を頼りに成長するが、ある日、そんな社員は存在しないことを知る…。困惑する美南をよそに、未曾有の大雨が西日本を襲う。果たして奇跡は起こるのか?
主演は秋田 汐梨さんで、元々モデルでしたが、その後に俳優になった注目の女優です。
彼女が京都出身ということもあり、今回の映画の舞台も京都で、この作品が彼女の映画初主演にもなっています。
映画を見た感想としては、もちろんエンタメ要素が含まれているのですが、バス会社のリアルな内容が描かれていたと思いました。
普段私たちが知ることのない、営業所の雰囲気や仕事内容、そしてバス運転手の細かな気遣い。
面白く映画を見れるだけでなく、バス運転手の仕事への学びがあって、とても勉強になりました。
上映会が終わって、今度は特別インタビューになり、主演の秋田 汐梨さんと女性バス運転手協会 代表理事の中嶋 美恵さんも登壇されました。
主に秋田 汐梨さんへの映画に対する内容になっていましたが、私が1番気になったのがバス運転手の男女比率です。
なんとバス業界は男:女=98:2という、とんでもなく男性比率が多い業界となっていたのです。
自衛隊でも男:女=93:7という比率らしいので、今後は映画のように女性でもバス運転手として活躍できる社会になっていくことが運転手不足の解消につながると考えられています。
続いて、第2部では実際にバス業界で働く女性をお招きして座談会が開かれました。
富山地方鉄道・加越能バス・あいの風とやま鉄道で働いている現役の女性社員たちです。
この座談会で得たことは、バス業界に女性が少ない課題についてリアルな声を聞くことができた点です。
特に問題として多かったのが、時間の融通が利きにくいこと。
例えば子育てしている女性だと就業時間が遅くて思い通りに帰れなかったり、人手不足もあって休みにくいなど、まだまだ男性社会の現場だということがわかります。
しかし、バス業界も改善を進めていて、実際に20代で働く若い女性もいて働きやすい環境を作っているそうです。
また業界ならではですが、毎日アルコールチェックがあるため、お酒があまり飲めないというデメリットも。
映画でも描写があったのですが、クリームパンなどは微量のアルコールが含まれている可能性があるため食べるのを控えるなど、バス業界あるあるも皆さん楽しくお話していました。
ということで、バス業界を盛り上げるために開催されたこちらのイベントですが、映画や座談会を通して益々興味を持つようになりました。
バス運転手不足問題が叫ばれている中、映画を通して少しでも業界に興味を持つ人が増えればいいなと思いました。
ちなみに、こちら映画「つぎとまります」の上映会が今後も開催予定です。(定員に達したため、申込は締め切られました。)
日時:3月9日14:00〜
(一律1300円、特別鑑賞券使用可能)
場所
オーバード・ホール ハイビジョンシアター
富山市牛島町9-28 1階