【立山カルデラ砂防博物館】日本の地質百選!もう1つの立山がここに
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、立山カルデラをご存知ですか?
立山黒部アルペンルートは有名ですが、実はその南側に知られざるもう一つの立山ともいうべき「立山カルデラ」があることはあまり知られていません。。
周囲を切り立った断崖で囲まれ、容易に近づけないのですが、中部山岳国立公園の一部となっています。
日本の地質百選されている場所なのですが、立山カルデラを知らないなんてもったいない!
ということで今回は、そんな場所を知ることができる『立山カルデラ砂防博物館』について紹介したいと思います。
画像引用 「立山カルデラ砂防博物館」より
立山カルデラ砂防博物館は、立山カルデラの歴史や自然と立山砂防、常願寺川について紹介する公立博物館です。
現博物館の前身として1985年に建設省北陸地方建設局立山砂防工事事務所内に、砂防資料館「カルデラ」として開設されたことが始まりです。
その後、新たに建築が計画され、建設費は約41億1千万円、富山県が約26億3千万円、国が約14億8千万円を負担して完成しました。
館内では立山カルデラに関する歴史や仕組み、土砂災害を防ぐ技術について紹介しています。
住所
富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂68
電車の場合
富山地方鉄道立山線立山駅下車から徒歩1分
車の場合
立山ICより車で約40分
富山ICより車で約45分
開館時間
9:30〜17:00 (入館は16:30まで)
定休日
月曜日(祝日の場合は開館)
祝日の翌日(土・日曜日の場合は開館)
年末年始
館内燻蒸期間(12月上旬)
期間によって営業時間も変わることがありますので、詳しくは公式ホームページをご確認ください。
一般 400円
団体 320円
大学生以下 無料
ということで、立山カルデラ砂防博物館にやってきました。
実は立山黒部アルペンルートに行く電車待ちの時間に行ってきたのですが、GW期間中は無料というラッキーでした。
ここは、火山活動と浸食作用による独特の自然をもつ日本でも有数の大規模崩壊地であり、立山の自然史を解くために重要な地域でもあるのです。
1階には、立山関連の写真がたくさんあって、立山カルデラとは関係ない感じでした。
そして、二階に行くと何やら変な坊やがいたんです。
SABO?
サボタージュ、つまりサボってるってことでしょうか?
しかも、なんかキャラクターが古臭いデザインで、例えるなら「ふかわりょう」ですね。
博物館には、大きなトロッコ電車がありました。
立山といえばトロッコ的なイメージがあったが、なぜトロッコがあるのかは今から勉強していきます。
どうやら立山はたくさん土砂災害が起きたため、富山平野を守るために90年余りも前から砂防事業が続けられている地なのだとか。
それでトロッコに乗って、昔の人たちがそれを防ぐ仕事をしていたようです。
立山がそんなに土砂災害が多いとは知りませんでしたし、それを防ぐ作業もしていたんですね。
そして、これが立山の断面図です。
立山にトンネルを掘って、そこからいくつもの穴をあけ、そこにコンクリートを流し込むことで砂防していたとは!
すごい荒業やな。
当時のそんな砂防をしていたころの遺品なども残されており、昔の人たちの血と汗と涙を知ることもできました。
また立山カルデラの砂防事業のきっかけは、安政5年(1858)の飛越地震で鳶山が大崩壊し、崩れた土砂が天然ダムを作り、それが決壊して土石流となり下流の富山平野へ流れ出て大きな被害を与えた「安政の大災害」です。
富山県は、明治39年(1906)から立山カルデラの砂防工事に着手しましたが、大正11年7月の豪雨で壊滅的な被害に遭って事業継続を断念しました。
大正15年(1926)からは、国の直轄事業に移管されて以来、営々として今日まで工事が行われてきました。
館内は他にも、いろんな仕掛けや勉強になることがたくさんあり、富山県民なら知っておいて損はないことばかりでした。
だが県外の人は、あまり興味ないかもしれません。
立山カルデラ砂防博物館に来てすごい勉強になりました。砂防って言葉も初めて聞いたし。
ということで、立山カルデラ砂防博物館は立山の歴史を知る上で重要な施設となっていました。
県内の人なら一度、車で来てみてもいいかもしれません。
ちなみに最初にいたSABOとは、砂防のことでしたね。今わかりました。