地方復興の奇跡の物語!どのようにして1粒1000円のイチゴが誕生したか。
どうも、Toyama Media Creatorのサクラです。
地域復興に関する書籍を読みました。
ということで、少し紹介したいと思います。
富山県で何かしようとしている人のヒントになればと思っています。
その書籍は、99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
東京でIT企業を経営していた岩佐大輝。
しかし、彼の故郷は、一日にして、どん底の町に変わった。
東日本大震災
その町の人は、その景色に絶望した。
もう、この町に希望はない。
そんな瓦礫だらけだった場所には、今、最先端のイチゴの農場が建っている。
iPadやMacBookAirを駆使して、水や温度の管理をし、働く人はセグウェイを乗りまわし、収穫などの作業をしている。
この町の未来の姿がそこにある。
1.似たモデルを探して真似るのも経営の鉄則
地域活性のヒントに、なにもない場所が栄えたような事例を探すということがあげられる。
例えば、イタリア北東部の都市、ベネチアの成功例。
海に面したイタリアのベネチアは、もともとは観光客など誰ひとり来ないような、まさに「なにもない」場所だった。
しかし、とあるガラス職人が「ベネチアングラス」という難しい製法のガラスを考案したことから、都市の可能性までもが大きく切り開かれていくことになったのだ。
注目したいのは「もともと、なにもなかった」という点である。
ゼロであったにもかかわらず、ベネチアングラスという圧倒的な「コンテンツ」があったから、数世紀にわたる繁栄が実現したのだ。
これは、ガラスの街「富山市」にもあてはめることができるコンテンツではないだろうか?
もっと身近な例だと、岩手県の平泉。
平泉の人たちは、10世紀ごろに「蝦夷馬」という馬を自分たちで「ブランディング」した。
蝦夷馬を計画生産し、京都の貴族に売ったのである。
蝦夷馬は、速くて強く、カッコいい馬だ。
いまの時代に置き換えるなら、フェラーリの高級車のようなものだろう。
独自のブランドを創り上げることが重要なのだ。
2.「北陸の京都」なんて言っていたら一生、京都は抜けない。
例えば、「富山県が誇れるモノって何ですかね?」と聞くと
「海がきれい」であったり「山がいいね」
そんな答えが返ってきたりする。
しかし、海も山も「ここにしかない強み」にはならない。
素敵な山や海は、どんな田舎にもあるだろう。
また、地方を表す言葉に、「北陸の京都」だったり、「日本海の湘南」という言葉がある。
地元の人たちは、自慢げに言うのだが、しかしそう言っている時点で、京都にも湘南にも負けている。
普通に考えて、「北陸の京都」に行くくらいなら、普通に京都に行くだろう。
だからこそ、独自の強みを創りださねばならないのだ。
3.やるかやらないかで勝負は決まる。
スタートしなけらば、勝負する権利も得ることはできない。
周囲の冷めた目で見ていた人たちは、まさか著者が本気でイチゴを栽培するとは思っていなかっただろう。
「どうせ今だけじゃないか。」「熱い思いだけじゃイチゴは作れないよ。」
そう思われていたかもしれない。
しかし、彼らは灯油1リットルレベルのコストまで勘案された緻密なビジネスモデルを創っていたのだ。
緻密な計算をしつつも「えい!」と飛び込む大胆さ。
その両輪をバランスよく回すのが経営者の役割である。
最後に、何も変わらないことの「リスク」を考える。
いつ人生が終わるかわからない中で、動かないことは、よどほ大きなリスクなのだ。
ということで、
彼らは、従来とは全く違うモデルを使って、ひと粒1000円という考えられない価格でイチゴを流通させることに成功した。
3年前、彼は破壊された故郷を見た。
しかし、その後、あらゆる人の力や知恵によって、どんどんその場所が変わっていくのを目の前で見ていた。
「絶望」しかなかった場所に「希望」のイチゴが実り、人々に笑顔が戻った。
山元町は、もう昔の山元町ではない。
若者もiPadを持ち、セグウェイに乗りながら、生き生きと働く場所が生まれたのだ。
たった3年でここまで変わった。
だから確信している。
3年もあれば、世界はがらりと変えられる、と。
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