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【富山の火山】弥陀ヶ原は活火山!水蒸気噴火が起こっていた

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


突然ですがみなさんは、富山県にも活火山があることをご存知ですか?

それが立山連峰にある「弥陀ケ原(みだがはら)」なのですが、普通に観光客も訪れるようなところです。

そのような場所なのですが、2018年に12人の死傷者を出した草津白根山の噴火もあったように、専門家は弥陀ケ原でもいつ噴火が起きるか分からないと言っています。

そこで今回は、そんな富山県の活火山である弥陀ケ原がどのような場所で、噴火の可能性なども調べてみました。

目次


1. 弥陀ケ原
2. 火山活動の歴史
3. 火山リスク
4. 対策方法は?
5. まとめ


1. 弥陀ケ原とは

弥陀ヶ原は、通称『立山火山』とも呼ばれる立山連峰西斜面にある活火山です。

かつて成層火山があったものが、弥陀ヶ原と五色ヶ原を分ける立山カルデラの侵食が進んで山頂部が失われていったと考えられています。

数万年前にマグマ噴火は終わったのですが、その後の水蒸気爆発によって弥陀ヶ原東部に多くの爆裂火口を生じ、現在は噴気活動が活発となっています。




2. 火山活動の歴史

弥陀ヶ原は、約22万年前から火山活動を始め、安山岩・デイサイトの溶岩で3,000mほどの火山体を形成しました。

その後、数万年おきに噴火が確認されていますが、今から約4万年前から静穏期で、マグマに由来する生成物は生産されていません。

ちなみに直近ですと、地獄谷では江戸時代に噴火活動が発生しているほか、複数の水蒸気噴火の堆積物が認定されています。

1836年:地獄谷で水蒸気噴火。文書で記録された最古の爆発
1946年:噴煙活動活発化。小規模な水蒸気噴火?
1949年:噴煙活動活発化。小規模な水蒸気噴火?
1967年:火山ガス(硫化水素)によってキャンプ中の2名が死亡。





3. 火山リスク


画像引用 「富山県HP」より

では、実際にどれくらいのリスクが弥陀ケ原にはあるのでしょうか?

実は立山は、国が監視、観測体制の充実の必要があるとする四十七の火山に含まれていないため、火山性地震などの測定データはりません。

つまり、火山リスクの科学的判断はされていない状態です。

火山噴火はないとされているものの、弥陀ケ原では過去1万年で、マグマで熱せられた地下水が爆発的に噴き出す「水蒸気噴火」が少なくとも7回発生しています。

近年はそのガス濃度が高まり、2012年より地獄谷は立ち入り禁止が続いています。

ただ火山ガスの噴出量や濃度にも大きな変化は見られないため、水蒸気噴火はまだ発生しないと分析する一方、地盤の隆起は地下のガスだまりの膨張を示唆しており、膨張に地盤が耐えられなくなれば噴火するとの見方もあります。

やはり自然現象のため、予測は難しいということですね。

富山県のシミュレーションでは、噴気地帯の「地獄谷」周辺で水蒸気噴火が起きた場合、最大で半径約2キロまで噴石が到達すると予測しており、このエリアにはターミナル駅や宿泊施設が点在しています。

施設があるからと言って油断できません。




4. 対策方法は?


画像引用 「防災情報」より

もし活火山登山をするときは、必要装備としてヘルメットやタオル、リュックサックを持って行きましょう。

それぞれ噴石や噴煙などから身を守るのに役立ち、ライトやホイッスルは避難や救助要請に有効です。

タオルを飲料水でぬらして口元に当てれば、のどのやけどを防ぎ、火山ガスの濃度を下げられます。

噴火にあったら、火口から離れる方向へ避難し、建物や岩陰に隠れることも有効です。

県内からの登山客は県外に比べ防災意識が低いことが過去の調査で分かっているため、特に富山県民は注意が必要です。





5. まとめ

ということで、いつ水蒸気噴火が起こるかわからない立山火山ですが、1人1人が注意をしていれば未然に防げるものもあります。

気象庁では、弥陀ヶ原に噴火予報を出しており、そこで情報を得ることもできます。

自然を甘く見ることなく、まずは知識を持つことから始めてみてください。

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