【富山のひなまつり2023】雛祭りの由来からイベント情報までまとめ
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、ひままつりを祝ったことはありますか?
ひなまつりと言えば、雛人形を家に飾って、ちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べたりします。
また女の子の健やかな成長を願う伝統行事ですので、そういう家庭の方は祝うでしょう。
しかし富山県内では、どのようなひなまつりの行事があったり、そもそも由来を知っている人は少ないかと思います。
そこで今回は、ひなまつりのマメ知識から富山県内のイベントを紹介していきたいと思います。
まずはなぜ雛祭りという行事が誕生したのかを紹介していきます。
ただ、雛祭りの由来を知るには、いくつかの行事が合わさってできたため少しややこしいです。
まず「上巳の節句」についてです。
上巳の節句とは中国から伝わった五節句の一つで、三月上旬の巳の日に、草や藁で作った人形で自分の体を撫でて穢れを移し、それを川に流すことで厄払いや邪気祓いを行う風習がありました。
また一方、貴族階級の女の子の間では、紙の人形を使った遊び、今で言うところの「おままごと」が流行っていました。
これを「ひいな遊び」と言うのですが、このひいな遊びと川に流す人形が結びついて「流し雛」が誕生しました。
さらに江戸時代になると、人形作りの技術が向上したことで川に流すのではなく家で飾るように変化していきました。
これが、雛祭りの由来と言われています。
雛祭りに雛人形を飾るのは、昔の人形や流し雛の風習の通り、お雛様に女の子の穢れを移して厄災を身代わりに引き受けてもらうためです。
厄払いの意味があるので一夜飾り(3月2日から1日だけ飾ること)は避けるべきとされ、遅くとも2月の中旬くらいまでには飾らないといけないと言われているのです。
また雛祭りの元となっている上巳の節句では、特に女の子のための日という概念はなく、男女共通の行事として厄払いや邪気祓いが行われていました。
しかし江戸幕府は、それまで日付が変動していた上巳の節句を三月三日と定め、さらに雛人形を飾ることから、この日を女の子の日と決めたのです。
こうしたことから、雛祭りとは単なるお祭りではなく、女の子の健やかな成長や幸せを願う日と変化していき、今の雛祭りとなっていったのです。
節句とは、暦の上で節目になる日のことです。
年間で5回あり、1月7日(人日の節句)、3月3日(上巳の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕の節句)、9月9日(重陽または菊の節句)です。
節句は縁起が良く、お祝い事に向いている日だと考えられています。
また、桃の花には元々「魔除け」や「長寿」のパワーがあるとされていました。
中国では上巳の節句には、桃の花を愛で、桃の花を漬けたお酒を飲み、桃の葉が入ったお風呂に入って邪気祓いを行っていました。
さらに旧暦の3月3日はちょうど桃の花が咲くころだったことから、雛祭りに桃の花が飾られるようになったそうです。
雛祭りのお祝いは、地域によって風習が異なります。
お嫁さんの実家が雛人形を贈る風習がある地域もありますし、また、成長を祝って洋服や靴を贈る場合もあります。
実際にお祝いを受け取る側の心理から言いますと、一番うれしいのはやっぱり「お金」ですよね。
では気になる初節句のお祝いの相場はいくらなのでしょう?
初節句のお祝いは、一般的には、親族・仲人は1万円~2万円くらいが目安となります。
お返しをする側の都合もありますので、友人の場合は、5千円~1万円位で良いでしょう。
続いては、富山県内での雛祭りイベントを紹介していきます。
調べてみるとあんまり富山では雛祭りを祝うイベントはやっていないようですね。
そのため普通に家でお祝いする家庭が多いようですが、毎年開催されているイベントを2つご紹介します。
ふくおかひなまつりは、高岡市福岡町中心市街地で開催されるイベントです。
福岡町内にある旧北陸街道沿いに立ち並ぶ、日本遺産の構成文化財にも認定された「菅笠問屋の町並み」を見て回りながら、歴史あるひな人形・段飾りを楽しめます。
また江戸時代の歴史ある雛人形も見ることができ、怖いけど感動的です。
こんな古いもの初めて見たし、なんだかオーラを感じます。
保存状態もよく、このシンメトリーの美しさ。顔はまぁその、アレですけどこりゃすごい。
山町筋のひなまつりは、土蔵造りの家並みが残る山町筋一帯で繰り広げられるお雛様まつりです。
山町筋は高岡市の国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
菅野家、土蔵造りのまち資料館、筏井家の他にも、普段は一般公開されていない家々も雛祭りの期間中は、家の中で雛人形を公開しています。
ということで、雛祭りの由来から富山県内のイベントをまとめてみました。
家庭でお祝いをする人が多いようですが、ひなあられでも食べながらのんびりするのもいいですね。
ぜひみなさんもいろんな雛祭りを楽しんでみてください。