【富山の住宅火災】毎年どれくらい発生しているのか調べてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、近くで住宅火災があったことがありますか?
わたしも人生で1度は道路から何か煙が上がっているのを見たことがある程度ですが、ニュースとかでよく住宅火災のことが放送されますよね。
特に冬場はストーブなどを使うこともあって火災が頻発しています。
そこで今回は、富山県で実際に住宅火災がどれくらい発生しているのか調べてみました。
画像引用 「総務省消防庁」より
まずは全国の住宅火災の推移がどうなっているのか調べてみました。
このグラフを見ると、全国の住宅火災の件数は年々、数百件づつ減少しているようです。
それに伴って、住宅火災による死亡件数も減少しています。
また消防庁のデータによれば、2017年は富山は全国で3番目に火災件数が少ないという結果でした。
富山県は火災が全国的に少ないんですね。
画像引用 「総務省消防庁」より
つづいて、住宅火災の発火源別死者数のデータです。
つまりこれを見れば、住宅火災の原因がわかります。
全国データを見ると1位は『たばこ』が原因で、2位は『ストーブ』、3位は電気器具となっていました。
全国だと『たばこ』による火災が多そうですが、富山県に限ればストーブの方が多そうですね。
画像引用 「総務省消防庁」より
時間帯別住宅火災の死者数を見ると、やはり深夜の時間が日中よりも約1.4倍多くなっていました。
特に夜の寝る前にストーブを付けていたり、電気器具を付けておくのは非常に危険です。
もちろんタバコも家の中では吸わないようにしなければなりませんね。
では、富山県の火災の状況はどうなっているのでしょうか?
まずは富山県内の過去の出火件数の推移を見てみます。
こちらのデータは、富山県総合政策局消防課から持ってきました。
数値だけみると確かに減少傾向にはあるようです。
平成25年だけ少し飛び抜けていますが、最近だと約180件を推移しています。
続いて、富山県内ではどの市町村が住宅火災が多いのか調べてみました。
以下のデータは平成30年の住宅火災の件数となっています。
富山市 | 42件 |
---|---|
高岡市 | 14件 |
射水市 | 16件 |
魚津市 | 2件 |
氷見市 | 13件 |
黒部市 | 4件 |
砺波市 | 5件 |
小矢部市 | 1件 |
南砺市 | 7件 |
舟橋村 | 0件 |
上市町 | 1件 |
立山町 | 5件 |
入善町 | 1件 |
朝日町 | 0件 |
やはり人口の多い富山市が最も住宅火災が多い結果になりました。
しかし高岡市が人口に比べて少ないのと、氷見市は逆に火災件数が多いような気がします。
氷見市は高齢者の割合が多いのもありますが、朝日町は0件だったのでそういう問題でもなさそうですね。
画像引用 「富山県総合政策局消防課」より
また富山県は冬は寒いので、ストーブ等の暖房器具を使用する機会が多くなります。
上記のグラフが、富山県内の平成25年から平成29年までの5年間の月ごとのストーブ火災の発生状況です。
富山県では平成25年から平成29年までの5年間に5名の方がストーブ火災で命を落としています。
また富山県内で過去5年に発生したストーブが原因の火災のうち約3割が電気ストーブが原因となっています。
火を使わないからといって安心せず、ガスや石油ストーブと同様に、周りに燃えやすいものを置かず、離れる時は電源を切るなどの対策が必要です。
ストーブ等による火災を防止するために以下を注意してください。
・洗濯物を上に干さないようにしましょう
・布団など燃えやすいものを近くに置かないようにしましょう
・給油は火を消してから行いましょう
・給油タンクのふたは確実に締めましょう
・就寝や外出の際には必ず火や電源を消しましょう
・可燃性ガスを用いたスプレー(殺虫剤など)を近くで使用しないようにしましょう
実は富山県には、このような災害が起こったときのために、子どもでも楽しく自然災害が体験できる『四季防災館』という施設があります。
四季防災館のある富山県広域消防防災センターは、富山県民の安全・安心な暮らしの確保をめざし、火災、事故、災害等に的確に対応できる消防職員及び消防団員の育成をする施設として生まれました。
富山県には春夏秋冬で様々な災害がありますので、自然の特性も含めて子どもと一緒に体験してみてください。
→【四季防災館】自然災害体験が楽しく学べる子どものスポット
ということで、住宅火災は年中発生していますが、特に冬期はストーブを使用するので気をつけてください。
また近くで火災を発見したらすぐに119番に連絡するようにしましょう。