【富山の交通事故】件数や死亡者数がどうなっているのか調べてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、交通事故を起こしたことはありませんか?
普段気をつけている人でさえ、ちょっとした油断で事故は起こしてしまうものです。
またもし交通事故の多発地域や発生件数情報などの傾向がわかれば、違った対策もできるはずです。
そこで今回は、実際に富山県内の交通事故がどのような状況になっているのかを調べてみました。
まずは富山県が全国的に事故が多いのか調べてみました。
車社会の地域なのでそれなりに交通事故が多いイメージですが、2018年のデータでは、10万人あたりの死者数は富山県は46位とかなり事故が少ない県だとわかりました。
富山県民、めちゃくちゃ安全運転しているやないですか。
続いて、富山県ではどのような事故の推移になっているのか調べてみました。
まずは、富山県の交通事故件数が年々どのようになっているかを調べてみました。
データはすべて「総合政策局 防災・危機管理課」から引用しています。
データからわかるように、どんどん交通事故の件数は減っていることがわかります。
まさかこんなにあからさまに減少しているとは、十数年で半分になっています。
続いては、富山県内の交通事故発生による死亡者数の推移です。
さきほどの交通事故件数に比べると明らかな減少ではありませんが、死亡事故も年々減っていることがわかります。
特に平成29年には劇的に死亡者数は減りました。
交通事故件数に比べて死亡者数が減っていない理由としては、高齢者の死亡事故が増えているためだそうです。
そこで死亡事故の内、高齢者の事故の割合を調べてみました。
日本の高齢化による影響もありますが、確かに高齢者の事故割合は増加傾向にありそうです。
あれだけ交通事故の件数は減っているにもかかわらず、高齢者の事故は全然減っていないんですね。
画像引用 「富山県県警」より
また富山県警より交通死亡事故がどこで発生したかのマップも公開しています。
こちらは平成29年のものですが、夜間は呉西の方が明らかに事故が多いですね。
富山市街地の方が人口が多いので、死亡事故も多いと思いきやそんなこともないようです。
また高速道路だからと言って死亡事故が多いわけでもなく、一般道の視野が広くないところで事故は発生しています。
画像引用 「平成27年度交通白書」より
それでは今度は富山県ではなく、全国での交通事故の推移を見てみます。
内閣府の交通白書のグラフより、交通事故は自動車の保有台数の増加と共に確実に増加し、1970年に71万80件で一度はピークを迎えました。
その後減少を続け1979年には8,466人とほぼ半減します。
しかしその後一旦増加に転じ、1988年には再び1万人を超えて1992年には11,452人となり、また20年以上かけて約3分の1程度にまで減少しています。
ではなぜ富山県を含めて全国的に交通事故は減少しているのでしょうか?
まずは自動車の安全性能がどんどん向上している点にあります。
日本国内だけでなく世界中の自動車メーカーが取り組んでいることですよね。
シートベルト着用を始め、エアバック装着や自動ブレーキシステムといった分かりやすい安全機能があります。
また事故を起こした場合にボディが潰れることで衝撃を吸収し、乗っている人間への衝撃を和らげる車体構造など、昔と同じ状況で事故を起こしたとしても運転者や同乗者への衝撃を低減させる取り組みがなされています。
警察による交通違反取り締まりの強化と、違反者に対する刑罰の厳罰化も、交通事故死亡者数減少の理由となるのでしょうか。
交通事故ゼロを目指す警察は、交通事故発生防止のためにさまざまな取り締まりを行っています。
長年のノウハウによって事故が発生しやすいポイントを押さえた、より効率的な取り締まりが行われるなど、交通事故減少の一役を担っていると言えます。
しかし一方で、警察庁の発表データによると、交通違反取り締まりの件数は減少しています。
交通違反取り締まり件数を1979年を100とした指数で見ると、1984年の120をピークにして減少傾向となり、1989年に77と100を下回り、多少の増減はあるものの2014年には64と指数算出以来最低水準になっているのです。
2006年の道路交通法改正により、違法駐車の取り締まりが民間に開放されましたが、特に取り締まり件数が増減した様子はありません。
ただ道路交通法を始めとする交通規則は、交通状況の変遷とともに改正が続けられています。
1999年には運転中の携帯電話の通話とカーナビの操作が禁止となり、翌年にはチャイルドシートが義務化されました。
大きな変化としては2002年の道路交通法改正で、危険運転致死傷ができ、飲酒運転の厳罰化が行われました。
また2006年には放置違反金がスタートし、翌年には飲酒運転の罰則が新設されています。
特に飲酒運転の罰則は強化が続けられていて、酒酔い運転は2002年5月までは“2年以下の懲役または10万円の罰金”だったものが、同年6月からは“3年以下の懲役または50万円以下の罰金”、2007年9月からは“5年以下の懲役または100万円以下の罰金”となっています。
また飲酒運転の罰則として、車両提供罪、酒類提供罪、同乗罪、飲酒検知拒否罪が新設され、2009年には免許欠格期間の延長などでさらに厳罰化されて現在に至ります。
その結果、2014年までの10年間で飲酒事故件数は13,878件から4,155件へ、飲酒死亡事故件数は709件から227件へと大幅に減少しました。
ということで、今回は富山県での交通事故となぜ事故が減少しているかをまとめてみました。
富山県は車社会でありながら、全国的に死亡事故が少なく交通安全には気をつけている県だとわかります。
ぜひみなさんも一瞬の油断が事故のもとになりますので、今日も一日安全運転を心がけてみてください。