【今年は暖冬傾向】エルニーニョで富山は平年より雪が少ないってよ
どうも、編集長のサクラです。
そろそろ冬が近づいてきました。
そうなってくると気にあるのが雪ですよね。雪コワイ。
ただ札幌での初雪が遅いというニュースもあるように、今季は、各地で初雪が遅れています。
エルニーニョ現象で暖冬傾向と見られていますが、この後の雪の降り方はどうなるのか調べてみました。
今年はエルニーニョ現象の影響で富山は平年より雪が少ないようです。
一般家庭には外出しやすいかったり、暖房費がかからないなどメリットがありますが、ウィンタースポーツ関連の業者にはデメリットが多そうです。
暖冬でいいことばかりではないのですね。https://t.co/XkqMde96UX pic.twitter.com/ylg1WYoqtP
— サクラ@富山の遊び場! (@toyama_asbb) 2018年11月21日
画像引用 「ウェザーニューズ」より
ウェザーニュースの発表では、今シーズンの降雪量は、西日本・東海・北陸で“平年並か少ない”、関東甲信(長野県北部を除く)で“平年並か多い”、北日本で“平年並”となる予想となっています。
富山県もそれにともなって降雪量が少ないようです。これは嬉しい。
ではなぜ今年は降雪量が少ないのか、ポイントとなるのはエルニーニョ現象による偏西風の蛇行です。
現在、2016年の春以来2年ぶりにエルニーニョ現象が発生しており、少なくとも2019年春にかけて継続する予想となっています。
正直、エルニーニョ現象って名前は聞いたことあったのですが、実際にどのような現象なのかって知らなかったんですよね。
そこで、どのようなことなのかわかりやすい図があったので説明したいと思います。
画像引用 「ウェザーニューズ」より
簡単に説明すると、エルニーニョ現象は太平洋の高い海面水温が平年より東ずれる現象です。
そうすると積乱雲が盛んに発生するエリアが東へずれて、ベンガル湾からフィリピン付近の対流活動が平年よりも不活発となります。
すると、偏西風が大陸上空では平年よりも南を通り、日本付近では北に蛇行するようになります。
そのため日本付近に南から暖気が流れ込み、平年よりも寒気の流れ込みが弱まるという現象です。
暖冬になると富山県ではどのような影響が出て来るのでしょうか?
まずは、外出しやすいこと、そして暖房費がかからないのが最大のメリットでしょう。
また、冬野菜の生育が早まるため、価格が下落し、家庭では野菜が入手しやすくなります。
しかし、デメリットは実はもっと多いのです。
農家の立場に立ってみれば、白菜や大根などの供給過剰により利益が上らず、はなはだしい場合には廃棄処分になることさえあります。
さらに冬場だけの問題ではなく、冬季に降った雪が春には栄養豊富な雪解け水となり、田畑を潤してくれるので、暖冬で雪が少ないと水不足に陥り、次の夏や秋の収穫にまで影響を及ぼしてしまいます。
また、雪不足でウィンタースポーツの開催ができず、競技大会が中止となったり、スキー場の収入が不振となってしまったりします。
さらに、熊が冬眠しなかったり早く目覚めたりして、餌を求めて人の生活圏内や、その近くまでやってくる危険性もあるのです。
暖冬でいいことばかりではないのですね。
ということで、暖冬によって一般家庭にはメリットが大きいですが、ウィンタースポーツをする業者などには痛い年になりそうです。
ただ雪が降らなかったり、道が凍らなくなるってことはなさそうなので、必ずスノータイヤなどの準備はしておきましょう。
富山県の冬を乗り切るための記事も書きましたので、ぜひ参考にしてください。
→初めて富山県で冬を過ごす人に見てほしい7つのこと+グルメ情報