【滑川のネブタ流し】穢れを海に流し去るということで行ってきた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、最初に出てきた写真がどこの何かご存知だろうか?
夕日に映って美しく浮かぶ炎は、滑川の富山湾。
実はこちら、滑川市の民俗行事で国指定重要無形民俗文化財にも指定されている『ねぶた流し』なのです!
ということで本日は、あまり知られていない滑川のこちらのお祭りについて紹介していきたいと思います。
画像引用 「トラベルなめりかわ」より
ねぶた流しとは、滑川市の中川原海岸で行われている民俗行事です。
国指定重要無形民俗文化財にも指定されており、意外と富山県内でも知っている人は少ないかと思います。
「ネブタ」と呼ばれるたいまつ状のものを木で組んだやぐらに立て、町内を練り歩いた後、浜で火をつけて中川原の海岸から一斉に会場へ流します。
これには労働の意欲を妨げる眠気や病気、穢れを託して、海に流し去ろうという願いがこめられており、人々の無病息災を祈願する禊ぎの行事であるといわれています。
場所は、ほたるいかミュージアムの横にある海岸です。
住所
富山県滑川市中川原410
電車の場合
あいの風とやま鉄道滑川駅から徒歩約10分
車の場合
北陸自動車道滑川ICから車で約8分
開催日は、毎年7月31日で曜日に関係なく行なわれます。
時間は割とアバウトで、夕方に行なわれるのですが、だいたい18:00くらいに到着すれば問題ないかと思います。
ということで、まだ始まる前の会場にやってきました。
わたしが行った日は平日だったのですが、開始前の18:00にはこの人混みです。
正確な開始時刻はわかりませんでしたが、だいたい18:20ころに「ネブタ」と呼ばれるたいまつ状のものが海に放たれました。
しかも、海に人が入って、人力で運んでいます。
あと、それぞれのネブタに地区の名前が書いてあって、それぞれの地区の代表たちが海に運ぶのね。
ちなみに、このネブタ流しは、は労働の意欲を妨げる眠気や病気、穢れを託して、海に流し去ろうという願いがこめられており、人々の無病息災を祈願する禊ぎの行事であるといわれています。
最初にネブタと聞いた時は、青森のねぶた祭りを思い浮かべたのですが、使用する道具とかからして全然違うんですね。
ただ、青森のねぶた祭りも、眠りが名前の由来という説があるので、そこは共通点ですね。
そして、このネブタに火を着けるのですが、めちゃくちゃ長い棒で火を着けるみたい。
火を着けるおじちゃんも、もう何年もこの仕事やってますという貫禄だ。知らんけど。
ただ、実際に火を灯す人は、滑川市長だったようで、あのおっちゃんはなんだったんだ。
何はともあれ、ネブタの先端に火が灯りました。
あと、拍手も起こって、滑川の伝統芸能かよ。
海の方を見れば、夕日が美しい。
波に揺られて動くネブタを見ると、なんだかメトロノームみたいで眠くなってきた。
眠気を海に流し去る行事なのに。
またネブタの上に火が着いているので、わざわざ手でネブタを崩して全部燃えるようにしている。
素手で炎を触ってる。
ネブタ流し・・・なんて危険なんだ。
火が灯ってから中盤になるとこの美しさ。
この行事を全く知らない外人が見たら「一体、なにをしているんだろう。」と思うかもしれません。
しかし、このよくわからないクレイジーさが日本人なのです。
火はだいたい40分くらいかけて消えて行きました。
前半は盛り上がっていた客席も、後半になれば穏やかな雰囲気に。
波の音を聞きながら、夕日も落ちてきて、夏の始まりを感じさせますね。
すべて消えるとこんな感じに回収されます。
うん、これも哀愁。
ということで、この滑川市のネブタ流しは、毎年7月31日に開催されますので、ぜひ1度見に行ってみてください。
ADDRESS | ほたるいかミュージアム周辺 |
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TEL | 076-475-2111 |
OPEN | 18:00-19:00(未定) |
開催日 | 毎年7月31日 |
Parking | あり |