ホタルイカの内臓に脂肪肝の改善効果が期待される成分を発見!
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ホタルイカの内臓(わた)に脂肪肝の改善効果が期待される成分が含まれていることを、富山短大食物栄養学科の竹内弘幸教授(48)らの研究グループが動物実験で確認した。
今後は肝臓脂質を低下させる成分の特定を目指すとともに、人に対する有効性を調べる。5月に名古屋大で開かれる日本栄養・食糧学会で発表する。
竹内教授らは、香川大農学部、県食品研究所と共同で2011年度からホタルイカの健康機能について研究を開始。
初年度は動物実験で、ホタルイカに肝臓脂質を下げる作用があることを突き止めた。
12年度は、こうした機能を持つ成分がホタルイカのどこに含まれているのかを調べた。
凍結乾燥し粉末にしたホタルイカの内臓を混ぜた餌を、ラットに2週間与えた。
ホタルイカの内臓以外の部分、ホタルイカ全体、スルメイカの内臓、通常の餌をそれぞれ与えたラットと比較した。
その結果、ホタルイカの内臓とホタルイカ全体、スルメイカの内臓を食べたラットは、通常の餌を食べていたラットと比べ肝臓脂肪が約25%減少。内臓以外の部分を食べたラットは、通常の餌のラットとほとんど差がなかった。
今月からは、人への効果を確かめる。30~60代の成人男性8人に4週間、毎日40グラム(約7匹)のホタルイカを食べてもらい、肝臓や血中の脂質の変化を調べる。
竹内教授は「ホタルイカは内臓ごと食べることが多いため、肝臓脂肪を低下させる成分を摂取しやすい。
今後は、どの成分が脂肪肝の改善に影響しているのかも突き止め、富山発の医薬品や機能性食品の開発につなげたい」と話している。
引用 「北日本新聞社」