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過去の大雪から学べ!富山の38豪雪・56豪雪・59豪雪・18豪雪・03豪雪?

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


言うまでもないですが、2021年の大雪は凄かったです。

富山市では7日~8日までの24時間降雪量が69センチとなり、統計開始以来最大を記録しました。

主なニュースを取り上げますと、県内の成人式が軒並み中止、約200台が立ち往生、氷見市内の一部の地区で孤立状態となりました。

そんな大変な大雪だったのですが、歴史を辿ると実際どれくらいすごかったのか気になりませんか?

そこで今回は過去に富山県を襲った豪雪を振り返り、2021年と比較してみましたので紹介いたします。

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目次


過去の豪雪
    ① 38豪雪
    ② 56豪雪
    ③ 59豪雪
    ④ 18豪雪
    ⑤ 2021年の豪雪
比較してみた
まとめ

過去の豪雪

まず過去の豪雪を調べてみるとこれらの年に記録的な大雪がありました。

・昭和38年
・昭和56年
・昭和59年
・平成18年

これから紹介するデータは、富山地方気象台から取ってきたものとなりますが、県のHPにも詳細な情報が載っていましたので、それぞれどれくらいすごかったのか紹介していきます。




①. 38豪雪

まずは1番古い昭和38年の豪雪ですが、こちらが最も積雪の深さが大きかった年となります。

主な最深積雪の状況は、次のとおりです。

場所 積雪深(cm)
富山 250
伏木 225
魚津 185
砺波 320
氷見 355

こちらの豪雪では、1月中旬から2月上旬の間、大雪警報が4回、大雪注意報が6回、風雪注意報が3回、波浪注意報が8回出ています。

人的被害は次の通りです。

死者 15名
行方不明 1名
負傷者 39名
民家の全壊 52棟
民家の半壊 135棟

こちら予想もしなかった豪雪となったため、機械を総動員して不眠不休の活動を行ったのですが、全く除雪が間に合わず交通が途絶える状況になっていたそうです。

列車に関しては1月25日には全面運休し、全線開通するまで1週間かかったそうです。




②. 56豪雪

続いて昭和56年の豪雪ですが、こちらは最も被害が大きかった年となります。

主な最深積雪の状況は、次のとおりです。

場所 積雪深(cm)
富山 160
伏木 148
魚津 156
砺波 181
氷見 145
上市 262

最深積雪だけみると38豪雪の半分くらいなんですが、累計降雪量が最も多くて859cmとなっています。

こちらが厄介だったのは雪が解けず積もり続けたことですね。

人的被害は次の通りです。

死者 22名
負傷者 1167名
民家の全壊 15棟
民家の半壊、部分壊 1196棟

どうやら漁船の遭難被害も多くて、特に自動車のマツダは船で新港に自動車を運んでいましたが、雪の重みで大量の自動車が壊れたことがニュースになったようです。

負傷者や民家の倒壊が38豪雪と比べて多いことから、一気に雪が降るよりも、雪が溶けずに積り続けることの方が厄介だとわかります。




③. 59豪雪

続いて昭和59年の豪雪ですが、まず11月18日に富山の平野部で初雪を観測したくらい早い積雪だったようです。

12月から一層のこの傾向は強くなり、強い寒気が日本を覆うようになって、富山の最低気温は連日氷点下となったようです。

2021年の豪雪で、富山市の積雪量が35年ぶりとニュースになっていましたが、それがこちらの59豪雪となっています。

主な最深積雪の状況は、次のとおりです。

場所 積雪深(cm)
富山 122
伏木 95
魚津 140
砺波 119
氷見 100
上市 224

38豪雪と56豪雪に比べると少ないのですがそれでもすごい量です。

どちらかというと2021年の豪雪と近い値なんじゃないかと思ってます。

人的被害は次の通りです。

死者 21名
負傷者 87名
民家の全壊 3棟
民家の半壊、部分壊 33棟

道路状況に関しては、過去の38豪雪と56豪雪があったので、除雪体制に万全だったようです。

ただ死傷者に関しては、雪崩や雪下ろし中の事故が多かったようです。

なので雪は降っている時だけでなく、溶けていく時も危険なのでみなさん注意していきましょう。




④. 18豪雪

平成の間はずっと暖冬で雪が少ない傾向が続いていましたが、数十年ぶりに大雪となり18豪雪と言われるほどになりました。

主な最深積雪の状況は、次のとおりです。

場所 積雪深(cm)
富山 76
伏木 102
魚津 102
砺波 104
氷見 99
上市 180

これだけみると少ないですが、どちらかといえば大雪によって除雪用品や暖房器具の売り上げが伸び、日本のGDPが上がった良い面が報道されたようです。

人的被害は次の通りです。

死者 4名
負傷者 102名
民家の全壊 0棟
民家の半壊、部分壊 18棟

過去の豪雪に比べると積雪量は少ないですが、それでも死傷者が出ています。

むしろ昔の豪雪の記録がすごすぎて感覚が麻痺しちゃってるのかもしれません。




⑤. 2021年の豪雪

ということで最新の豪雪を見てみましょう。

1月14日現在のでわかっている主な最深積雪の状況は、次のとおりです。

場所 積雪深(cm)
富山 126
伏木 115
魚津 84
砺波 115
氷見 99

富山市に関しては、59豪雪と同じくらいかと思います。

人的被害についてはまだわかってないことが多く、むしろ雪解けのときに災害や事故が起きる可能性があるので、みなさん注意しましょう。

数字で比較

では実際これらの数字をまとめてみましょう。

積雪量については、富山市と最深積雪のあった市町村をまとめてみました。

年代 場所 積雪深(cm) 場所 積雪深(cm)
昭和38年 富山 250 氷見 355
昭和56年 富山 160 上市 262
昭和59年 富山 122 上市 224
平成18年 富山 76 上市 180
令和3年 富山 126 富山 126

こうして見るとやはり38豪雪が最も雪が積もったことがわかります。

家の2階から出入りしていたというおじいちゃんおばあちゃんの話も納得しますね。

続いて人的被害を比較してみました。

年代 死者 負傷者
昭和38年 15名 39名
昭和56年 22名 1167名
昭和59年 21名 87名
平成18年 4名 102名
令和3年

積雪深さでは38豪雪が最も高かったですが、死傷者に関しては56豪雪が群を抜いています。

こちらの理由に関しては、雪が溶けなかったことと累計降雪量が多かったことが考えられます。

年代 雪日数(日) 累計降雪量
昭和38年 69 625
昭和56年 77 859
昭和59年 92 828
平成18年 73 708
令和3年




まとめ

ということで今回は、富山県で起こった過去の豪雪を数字でまとめてみました。

実際に過去の経験を活かして、いろいろ対策を行ってきたようで、2021年の大雪も貴重な経験だったのかと思います。

まだまだ今年の冬は終わっていないので、今後どうなるかわかりませんが、みなさん健康と安全に注意していきましょう。

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