【富山のクマ情報】種類や特徴 出没時間など被害に遭わない熊対策まとめ
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、熊に遭遇したことがありますか?
もし遭遇していたとしたら、死んでいるか生きて武勇伝を語っているところかと思います。
そんな熊ですが、富山県では毎年多くの目撃情報と被害が発生しており、県としても遭遇しないための対応をしています。
そこで今回は、富山県に出没する熊の種類や特徴、出没時間など詳しい情報をまとめてみました。
それではまず富山県に出没する熊の情報を紹介していきます。
クマは約2000万年前に食肉類から分化したと推定されており、発達した犬歯と鋭いかぎ爪を持ちます。
肉食のイメージですが、植物を含めたさまざまな食物を食べる雑食であり、世界のさまざまな環境に対応し生息域を広げていきました。
現在、世界中に8種類の熊がいますが日本に生息しているのは2種類のみです。
前述した通り、日本に生息しているのは2種類のみで、北海道に生息するヒグマ(亜種としてのエゾヒグマ)と、本州以南に生息するツキノワグマ(亜種としてのニホンツキノワグマ)となります。
つまり富山県に生息しているクマはツキノワグマになります。
アジア大陸に起源をもつツキノワグマは、現在、イラン、アフガニスタンの西アジアから、日本、韓国、台湾の東アジアにかけて広く分布しています。
平均的な個体は、頭の先からお尻までが110~130センチ、体重はオスが80キロ程度、メスが50キロ程度です。
個体差や季節の変動が大きく、小さい場合は約40キロ、最大で約130キロになります。
ツキノワグマは雑食性ですが、植物を主食としています。
しかし、ウシやヒツジのように食物繊維を消化するための特殊な消化器官を持っていないので、硬くて繊維質の多い植物は避ける傾向があります。
冬眠から目覚める早春には、いろいろな植物の新芽や若葉、前年に落ちたブナ類の実やナラ類の実(ドングリ)などを食べています。
ツキノワグマはお互いを排除する固定したなわばりをもたず、個々の行動圏が大きく重なり合うことが明らかになっています。
そしてほぼ決まった地域を行動圏としますが、ドングリなどの食物が不足すると、食物を求めて行動圏を広げます。
その行動圏については、オスで平均100平方キロ、メスで平均40平方キロだといわれています。
例年、山中の食物が不足する夏、一部のクマは人里に出没し、農作物(果樹や飼料用トウモロコシなど)を食害します。
そして、秋になって山にドングリや木の実が成るようになると、食害は収まります。
一方、秋になっても人里への出没が収まらず、平常の年の数倍のツキノワグマが出没することもあり問題となっています。
ツキノワグマは、11月頃〜4月頃にかけて冬眠に入りますので、出没しやすい時期は春から秋となります。
食事のために行動する時間は、朝4時〜7時、夕方5時〜9時頃とされています。
特に食物が不足する夏や冬眠に備えて食べ物を補充する秋は、行動範囲を広げて活発に行動します。
それでは万が一、クマに遭遇してしまったらどうすればいいのか?
そのまま寝技に持ち込んで、ジビエ料理にでもできればいいのですが、まぁそんなことは無理です。
結果から言ってしまえば、「クマに出遭わない」ようにするのが一番です。
熊に遭遇しないための方法が、富山県政のホームページより通達されています。
①朝夕は山中に入らない。
クマは朝夕に活発に動きます。
②グループで行動する。
山中では単独行動を避け、グループで声をかけあって活動し、クマに人の気配を伝えてください。
③鈴、笛、ラジオなど音が出るものを携帯し、クマに自分の存在を知らせる。
クマは聴覚や嗅覚が人より優れているため人の接近を察知し、人を避けます。
④子グマを見たらそっと立ち去る。
近くには必ず母グマがいます。母グマは子グマの危険を感じて人を攻撃することがあります。子グマがかわいいからと近づいたりしないでください。
⑤山菜採りはほどほどに。
山菜はクマも好物です。山菜の多いところにはクマもいることが多いので、足跡や糞などを見つけたら引き返してください。
当たり前のことなのですが、クマ出没注意の看板がある山には基本的に近づかないようにしましょう。
また足跡があれば、その場から直ちに立ち去りましょう。
また、富山県では市役所・町村役場を通じて報告のあったクマの目撃・痕跡の情報を提供しています。
それが『クマっぷ』という、google mapと連動させたサービスです。
これを見ると、基本的には山での目撃情報がほとんどなのですが、街中でもいくつか目撃情報があります。
わかりにくいですが、ピポットのマークは年別による目撃情報で、2019年は黄色いピポットとなります。
ぜひ通勤、通学や行事開催予定箇所のクマの出没情報を確認するなど、お役立てください。
注意をしていても、クマと近距離で出遭う場合があります。
防御策として、ヘルメットの着用が頭部の被害を軽減でき、接近してくるクマにはクマ撃退スプレーが効果的です。
また予め、クマ避け防止の鈴などを付けておくのも効果的です。
もし何もなく出会ってしまったら、背中を見せずに目を見て徐々に離れて行きましょう。
死んだ振りは絶対にやめましょう。
ということで、富山県に関する熊の情報をまとめてみました。
富山県に住んでいたならば、遭遇しない確率はゼロではありません。
山の近くに住んでいる人や山に行く人はくれぐれも注意してください。