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【富山のマイマイガ】10年に1度の大量発生!対策方法や生態系について

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、編集長のサクラです。


突然ですがみなさんは、マイマイガをご存じですか?

おそらく単語は聞いたことなくても、卵や幼虫はどこかで見たことがある人は多いかと思います。

そんなマイマイガですが、なんと2021年は10年に1度の大量発生の年のようで、今年に駆除しないと来年も大変なことになるよう…。

そこで今回は、富山県に出没するマイマイガの特徴、何が大変かなど詳しい情報をまとめてみました。


目次


1. 富山のマイマイガ
    1.1. 生態系
    1.2. 活動周期
    1.3. 健康上注意すること
2. 対策マニュアル
    2.1. 幼虫(毛虫)
    2.2. 成虫(ガ)
    2.3. 卵塊
3. まとめ

1. 富山のマイマイガ

マイマイガはドクガ科の大型のガです。

幼虫(毛虫)は山林の落葉樹やりんごなどの果樹のほか、街路樹や家庭の庭木・草花の葉に食害を与えます。(5月~7月)

成虫(ガ)は夜間に街灯などの照明に飛来し(7月中下旬~8月下旬)、秋には卵を300~600個のかたまり(卵塊)で、建物の外壁や照明近くの樹木などに産み付けます。

また、概ね10年周期で大発生し、終息までには3年程度かかると言われていることから、大発生した後の数年間は、特に注意が必要になります。

富山県では2021年が10年目の周期となり、黒部市を中心に大量発生しています。




1.1. 生態系

北アフリカ、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ東部に広く分布する。

約10年周期で大発生を繰り返す性質があり、その際にすさまじい個体数と旺盛な食欲であらゆる草花、樹木の葉を食い尽くすので森林害虫として非常に有名である。

幼虫は、およそ知られる限りほぼ全ての針葉樹、広葉樹、草本の葉を食い尽くす広食性で知られ、日本では果樹やカラマツの葉が被害にあった場合問題視されることが多いようである。




1.2. 活動周期

9月〜3月頃

卯塊
・縦3〜5cm、横2cm程度の楕円形、褐⾊
・卵塊あたりの卵数は通常、約500〜600 個

4月頃〜

ふ化~幼虫
・卵塊上に集団で発⽣
・体⻑は5mm程度、淡い茶⾊〜⿊⾊

5月頃〜

幼虫
・孵化後、通常5回脱皮
・体⻑は最⼤7cm程度、⿊⾊、背中に⻩⾊・オレンジ⾊の斑紋
・高い所から糸を吐いてぶら下がり、風に乗って移動
・様々な樹種の葉(広葉樹が主体)を⾷害

6月頃〜

蛹(さなぎ)
・幼虫は2カ月ほどで発育完了し、樹幹、物陰等で蛹(さなぎ)となる
・蛹の期間は「10数⽇」

6月下旬〜8月下旬

成虫
・体⻑はメス(体⻑ 4〜5cm)、オス(同 2〜3cm)※羽を閉じた状態
・メスは一晩で平均約200m飛翔移動
・⽣存⽇数は、最⻑で6⽇(オス)〜10 ⽇(メス)程度
・⽇没直後の1時間ほどの間に飛翔・歩⾏移動等する

7月下旬〜8月頃

産卵
・産卵は数夜にわたり、⽇中は産卵を休⽌
・メスは⽣涯で1回のみ、腹部内のすべての卵を一つの塊で産み、産卵しながら卵を鱗⽑で覆う




1.3. 健康上注意すること

ふ化した直後の幼虫には毒毛があるほか、成長した幼虫では毛が刺さることがあります。

幼虫は吐いた糸にぶら下がり風に乗って飛ぶことから、外に乾した洗濯物にも注意が必要です。

2. 対策マニュアル

上記の説明により、マイマイガは早期に駆除する必要があります。

マイマイガには、卵塊、幼虫、成虫とありますが、卵塊の駆除が最も効果的と言われています。




2.1. 幼虫(毛虫)

幼虫が小さいうちは、園芸店やホームセンターで販売している毛虫用の殺虫剤で駆除します。

ただスプレー剤では、幼虫が吹き飛ばされ体に付着することがあるので注意してください。

農薬を散布する場合は、使用できる植物や散布方法などを販売店や専門の方に相談し、周囲に影響のないようにしてください。

幼虫が大きくなったら殺虫剤が効かなくなるので、火ばしなどで捕まえ、つぶすか少量の家庭用洗剤を溶かした水に漬けて駆除することが効果的です。




2.2. 成虫(ガ)

照明に飛来し、近くの樹木や外壁に産卵することから、ガの発生時期に合わせた消灯や誘虫性の低い照明(LED・ナトリウム灯など)への交換が有効です。

特に、前年に卵塊が多数付着した場所では、ガの発生時期までに、ガを寄せ付けない対策を検討してください。

外壁にとまっている成虫には、ガの駆除に適した家庭用の殺虫剤を使用できますが、使用の際は説明書に従い、周辺に十分注意してください。




2.3. 卵塊

外壁などに付いた卵塊は、柔らかいヘラなどでそぎ落とし、土に埋めるか、小袋に入れてしっかりしばった上で、燃えるごみの袋で一般ごみとして出してください。

成虫や卵塊への作業の際は、舞い上がった鱗毛が目に入ったり吸い込むことを防ぐため、手袋・ゴーグル・マスクを着用してください。

高所の卵塊の除去では、作業者の転落や電線への用具(棒)の接触による感電などに十分注意し、無理の無い範囲で安全に作業してください。

また、庭木が高木の場合、卵塊や幼虫の除去・駆除が難しいため、適切に管理できるよう庭木の剪定をお願いします。




3. まとめ

ということで、富山県に関するマイマイガの情報をまとめてみました。

実際に私も卵塊の駆除をしてみましたが、大量発生していて1人の手には負えません。

住民1人1人の力が必要になってくるので、春になる前にみんなで駆除しておきましょう。

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