もしもミルクボーイの漫才ネタ「立山」があったなら

ツッコミ
「どうも富山の遊び場！です。お願いします。」
ボケ
「よろしくおねがいします。」

ツッコミ
「今、立山地ビール 星の空をいただきましたけどもね。」
ボケ
「ありがとうございます。」
ツッコミ
「こんなんなんぼあってもいいですからね。ゆうとりますけど。」
ボケ
「うちのおかんがね、好きな山があるらしいんやけど」
ツッコミ
「そうなんや。」
ボケ
「その名前を忘れたらしいねん。」
ツッコミ
「山の名前忘れてまうってどうなってんねん。」
ボケ
「いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん。」
ツッコミ
「ほんだら俺がね、おかんの好きな山を一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかとか教えてみてよ。」

ボケ
「おかんが言うにはな、富山県にある有名な山って言うてた。」
ツッコミ
「立山やないかい？その特徴はもう完全に立山やがな。すぐわかったよこんなもん。」
ボケ
「俺も立山やと思てんけどな、おかんが言うには、マグマで山がドロドロなってる言うねん。」
ツッコミ
「ほな立山と違うか！マグマでドロドロでええわけないもんね。立山はね登山するのに人気の山やねん。小学生も遠足で登るくらいの山やねんから。ほな立山ちゃうがなそれ。もうちょっと詳しく教えてくれる？」

ボケ
「なんであんなに、拝まれてるのかわからんらしい。」
ツッコミ
「立山やないかい！立山は日本三大霊山の一つやから昔から拝まれとんねん！でも俺はね、あれはもう昔だけの話とちゃうと睨んでるのよ。俺の目は騙されへんよ。俺の目騙したら大したもんや。で、あれよう聞いたらね、地震や台風が来ても立山のおかげで守られてるってみんな思っとんねん！平成生まれもそう思ってんねんから！立山やそんなもんは！」
ボケ
「わかれへんねん、でも。」
ツッコミ
「何が分かれへんねん。」
ボケ
「俺も立山やと思てんけどな、おかんが言うには、天気良くても見向きもせえへん山っていうてた。」
ツッコミ
「ほな、立山ちゃうやないかい！天気が晴れようもんならみんな立山の写真撮るもんね！立山はね、新聞社の人からそこらへんの小学生までみんな写真撮るねん！車の中からでも撮るからね。富山県はインスタ映えする場所がないから、みんな立山撮りよるねん。そういうカラクリやから！立山ちゃうがな。もうちょっとなんか言ってなかった？」

ボケ
「県のシンボルになってるって言ってた。」
ツッコミ
「立山やがな。富山県のマークは立山がモチーフになってるんや。あとひらがなの「と」で完成や。もう立山やがなそんなもん。」
ボケ
「わかれんへんねん。」
ツッコミ
「なんでわかれへんのそれで。」
ボケ
「俺も立山や思てんけどな、おかんが言うには、世界に誇れるくらいの山やって言っててん。」
ツッコミ
「ほな立山ちゃうやないか！世界に誇れるほどの山ではないよ。立山はね、標高で言ったら全国で20番目の山やから！あと厳密に言ったら立山って山はないからね。あそこらへんの山をひっくるめて立山連峰って言ってるだけやからね。立山ちゃうがな。もうちょっとなんか言ってなかったか？」

ボケ
「雷鳥がおるらしい。」
ツッコミ
「立山や！雷鳥は立山の神の使いって言われてるんやから！絶滅危惧種にもなってるんや。県外の人が傷つけようもんなら、俺は動くよ、もう立山や絶対！」
ボケ
「わからへんねん、でも。」
ツッコミ
「なんでわからへんのこれで。」
ボケ
「おかんが言うには、ジャンルでいうならキリマンジャロやって言うねん。」
ツッコミ
「ほな立山ちゃうやないかい！ジャンルまったくわからんけど、キリマンジャロではない！あんな茶色くてコーヒー採れるような山やないからね！立山ちゃうやないか。もうちょっとなんか言ってなかった？」

ボケ
「近くにマリオカートに出てきそうな雪の壁があるらしい。」
ツッコミ
「立山やないか！道路の脇にとにかく雪で大きな壁を作るんから！日本一標高の高い温泉もある！黒部ダムもある！立山にきまり！」
ボケ
「わからへん。」
ツッコミ
「わからへんことない！おかんの好きな山は立山！決まり！」
ボケ
「おかんがいうには立山ではないっていうてた。」
ツッコミ
「ほな立山ちゃうやないか！おかんが立山ではないと言えば立山ちゃうがな！」
ボケ
「そうやねん。」
ツッコミ
「先言えよ！俺が雪の壁の真似してるときどう思てたん？」
ボケ
「申し訳ないなと思って。」
ツッコミ
「ほんまにわかれへんがな、それどうなってんねん。」
ボケ
「おとんがいうには、チョモランマちゃうかって。」
ツッコミ
「いや、絶対ちゃうやろ！」
ボケ
「もうええわ。どうもありがとうございました。」