【くすりのシリコンバレー】実際にどのような内容なのか調べてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、「くすりのシリコンバレー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
実は富山県の大学や企業が、県と連携して取り組んでいる創造計画なのですが、新聞記事などを読んでいるとどうも内容がよくわからないんですよね。
そこで今回は、この「くすりのシリコンバレー」が一体どのような取り組みなのかを紹介したいと思います。
内容は、地域における大学振興・若者雇用創出事業に関する計画から引用しており、その文章をわかりやすくまとめました。
くすりのシリコンバレーとは、簡単に言えば富山県が得意としている医薬産業の人材育成や研究開発を強化する取り組みです。
2018年10月に国の支援事業に採択されたとことを発表しました。
つまり国からお金がもらえるということで、支援額は2019年度は6億6000万円余りが支給されるようです。
くすりで有名な富山県ですが、実際に全国と比べてどれくらい優位性があるのでしょうか?
おそらく多くの人がざっくりとしか「富山といえば薬」というイメージしかないかと思います。
そこで大きく3つの優位性を記載します。
・富山県の医薬品生産金額は2年連続全国第1位
・富山県の医薬品産業は歴史と伝統がある
・医薬品分野において政府関係機関や世界の地域とも強い協力関係を築いている
計画の目標は大きく2つあるようですが、わかりやすく大きく3つにまとめてみました。
・富山県の医薬品生産金額1兆円を達成すること
・医薬品に関する雇用者数を増加させること
・学生の富山県内就職を促すこと
①産学官連携推進事業
コンソーシアム(団体)の運営事務局を設置し、コンソーシアムの全体管理をはじめ、国内・海外の産学官との連携ネットワーク構築を推進
②研究開発事業
戦略的重点分野として「製剤・DDS分野」、「創薬分野(免疫学)」を設定し、トップレベル人材を招へいするとともに、県内企業とともに医薬品の研究開発を実施
③人材育成事業
東京圏の学生を対象にしたサマースクールやバイオ医薬品等の製造方法を学ぶ人材育成プログラムなど「くすりの富山」を支える専門人材育成・確保のためのプログラムを実施
④研究環境整備事業
コンソーシアムにおける研究機器・施設等の共同利用を推進するとともに、研究サポート体制の構築を支援
⑤情報発信事業
シンポジウムの開催など「くすりの富山」のブランド価値向上のための情報発信を推進
「くすりのシリコンバレー」創造計画は、2027年度までの10年間となっています。
その期間で、研究開発や専門的な人材の育成などに取り組みます。
ということで、まだまだ「くすりのシリコンバレー」の計画は始まったばかりですが、富山経済発展の追い風となればいいですね。
また医療分野は高齢化社会の日本にとっても需要が高いかと思います。
さらに給料も良さそうなので、多くの学生が富山で就職することが期待できるかもしれません。
今後ともどのようになっていくのか期待です。