【富山の飲酒運転】アルコールが抜ける時間 4割が知らない結果に
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、飲酒運転についてどれだけ意識しているでしょうか?
車社会である富山県では、車に乗るのは当たり前であり、また飲酒運転で事故った日にはもう人生の終わりでもあります。
しかしどれだけの人が「アルコールが抜けきるまでの時間」知っているでしょうか?
実はタニタ株式会社が行なった「飲酒運転に関する意識調査2018」で、なんと4割の人がアルコールが抜けるまでの時間を知らないといいます。
また半数以上が上司からの酒を断れないなど、飲酒運転の意識の低さが社会問題となっています。
これは富山県民にとっては人ごとではありません。
そこで今回は、実際にタニタの行なった調査からどれくらいの人が飲酒運転について注意しているかまとめてみました。
画像引用 「タニタ株式会社」より
株式会社タニタは、日本を代表する健康総合企業です。
そんなタニタが、2018年11月に全国の20歳-69歳の社用車ドライバー(社用車を運転することがある人)やマイカー通勤者でお酒を飲む習慣がある人計800人と、社員が社用車を運転することがある企業の役員や経営者200人を対象とした「飲酒運転に関する意識調査2018」を実施しました。
その結果、どのような時に飲酒運転になってしまうのか、あまり意識されていないケースが明らかになったそうです。
富山県民のみなさんは、アルコールが抜けるまでの時間を知っていますか?
タニタの調査では、「アルコールがからだから抜けるまでにかかる時間」について知っていたかを聞いたところ、社用車ドライバーでは、「知っていた」が59.2%、「知らなかった」が40.8%、マイカー通勤者では、「知っていた」が50.3%、「知らなかった」が49.7%となりました。
マイカー通勤者の半数は“アルコールがからだから抜けるまでにかかる時間”を知らなかったようです。
アルコールが抜けるまでの時間は、体格や体質、体調などによって異なりますが、体重が65kgの人の場合、お酒を2合飲むとアルコールが抜けるまで6~7時間程度、3合飲むと9~10時間程度かかるといわれています。
こちらは「お酒を飲み終えるのは運転の何時間前か」という質問ないようです。
社用車ドライバーとマイカー通勤者に、車を運転する何時間前にお酒を飲み終えることが多いかを聞いたところ、社用車ドライバーもマイカー通勤者も、最も多かったのは「12時間以上前」で、「10時間くらい前」や「8時間くらい前」にも回答が集まりました。
また、「意識していない」といった回答は、社用車ドライバーでは11.2%、マイカー通勤者では13.0%でした。
日頃の飲酒量別にみると、2合~3合未満の人でも「6時間未満」(2.4%)といった回答がみられ、3合以上の人では「6時間未満」が1.1%、「6時間くらい前」が8.8%、「7時間くらい前」が6.6%、「8時間くらい前」が17.6%となりました。
アルコールが抜けるまでの時間を考えると、約7%くらいの人は朝に飲酒運転している可能性があります。
それでは、社用車ドライバーやマイカー通勤者が、翌日に車を運転するのにお酒を飲み過ぎてしまったのは、どのようなときなのでしょうか。
社用車ドライバーでは、「会社の忘年会・新年会」が最も多く55.2%、次いで、「友人・知人との飲み会」が49.6%、「会社の歓送迎会」が41.1%となりました。
また、「その他の会社の飲み会」は28.1%で、いずれかの会社の飲み会で飲み過ぎてしまった人の割合を算出すると71.1%となりました。
一方、マイカー通勤者では、「友人・知人との飲み会」が最も多く48.2%、次いで、「会社の忘年会・新年会」が44.6%、「会社の歓送迎会」と「イライラすることがあったときの晩酌」が30.4%となりました。
会社の飲み会でお酒を飲み過ぎてしまったという社用車ドライバーが多いことがわかりましたが、飲み過ぎてしまう背景には、どのようなことがあるのでしょうか。
「先輩や上司からお酒を勧められると断りづらい」という質問では、「そう思う」は、社用車ドライバーで55.0%、マイカー通勤者で41.6%となりました。
会社の飲み会で飲み過ぎてしまった人の中には、先輩や上司から勧められたお酒を断れずに、お酒を飲み過ぎてしまったという人もいるのではないでしょうか。
業種別にみると、建設業で61.2%と他の業種より高くなり、医療・福祉(58.3%)や金融業・保険業(54.1%)、製造業(53.9%)、不動産業・物品賃貸業(51.6%)では半数以上となりました。
まだまだ日本のアルコールハラスメントは根深いようです。
続いて、お酒を飲んだ翌日の運転についての調査結果です。
まず、「お酒が抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で車を運転すること」はあるか聞いたところ、「ある」は、社用車ドライバーでは27.2%となりました。
お酒が残っていると感じつつ、仕事中に社用車を運転したことがある社用車ドライバーは少なくないようです。
それでは富山県の飲酒運転の状況はどうなっているのでしょうか。
富山県警によりますと、2018年11月15日現在、飲酒運転での摘発者は前年同期比30人増の187人、逮捕者は22人増の47人となっています。
摘発者の動機は「捕まらないと思った」が9割に迫り、飲酒場所は飲食店が5割を占めました。
時間帯別に見てみると、午後11時~午前3時台が全体の4割を占めるそうです。これは意外。
ただ富山県内で交通事故で死亡した人はすでに50人にのぼり、去年1年間の37人を大きく上回っています。
それだけ交通安全に対する意識も低下しているので、忘年会と雪のシーズンである今こそ改めて運転を見直す必要があるでしょう。
【お知らせ】
年末の交通安全県民運動(12/11~12/20)
これからの時期は降雪・積雪等により道路環境が悪化するほか、飲酒する機会も多くなります。交通ルール・マナーを守り交通事故を防ぎましょう。
<重点項目>
・高齢者の交通事故防止
・飲酒運転の根絶 などhttps://t.co/xBHy7xzxU5 pic.twitter.com/6Wieq424Bj— 富山県広報課 (@pref_toyama) 2018年12月7日
ということで、飲酒運転についての調査結果をまとめてみました。
忘年会シーズンなどは飲酒運転が増えるみたいなので、みなさん自分でしっかり意識していきましょう。
飲酒運転で事故を起こしてしまった日には、もう人生が終わると思ってください。
上司からのお酒も飲酒運転するくらいなら、もう空気読まずに断っていきましょう。