【富山の積雪】年々雪の量が減ってるって本当なの?調べてみた
どうも、編集長のサクラです。
突然ですがみなさんは、「なんだか年々、雪の量が減っているような気がするなぁ」と思ったことはありませんか?
富山県には過去に、サンパチ豪雪やゴウロク豪雪と語り継がれる、死者までも出てしまった記録的大雪が昭和38年と昭和56年にありました。
ただ今ってそこまでヤバい積雪量を感じたこともないし、実際に雪って減ってるんですかね。
そんな疑問を解決するべく、富山県の積雪量が年々どのようになっているかを調べてみました!
よく富山県民の中で「今年は雪が少ないけど、昔はもっとすごかった」っていう人がいるけど、実際に積雪量って年々減ってるんですかね。
昔はすごかった自慢をしているように聞こえるのですが、単純に融雪のインフラが整ってきたからではないかと思っています。
みなさんはどう思いますか?— サクラ@富山の遊び場! (@toyama_asbb) 2018年11月22日
画像引用 「富山県HP」より
結論から言えば、富山県のホームページに積雪量の経年変化を示したグラフがあります。
グラフを見た感じは、年々減っているわけではありませんでした。
昭和56年と59年に記録的な積雪量があったのですが、これは例外であって、平成9年から見てみても減っていっているわけではありません。
平成18年はかなり降った方なのですが、覚えている人はいるでしょうか。
ただ、このデータだけでは年々、雪が減っているということを証明できなかったので他の視点からも見ていきましょう。
今度は雪が降った日数データを見てみましょう。
もしかしたら雪が降った日が年々減っているのかもしれません。
ただインターネット上にグラフがなかったので、富山地方気象台のデータを拾ってきてグラフにしてみました。
こちらは1938年から2018年までのデータです。
下の年数データを記載していなくて申し訳ないですが、年々減っているわけではなさそうですね。
こうなってくると最後は、年次を引き延ばして昔と今で累計積雪量が減ったのかを見てみましょう。
画像引用 「富山県HP」より
最後は、昭和62年〜平成28年までの平均累計降雪量と平成19年〜平成28年の平均累計積雪量を比べてみました。
すると富山市の気象データですが、累計降雪量が減っていることがわかります。
つまり平均すると、年々降っている雪の量は減っているということ!
画像引用 「富山県HP」より
こちらはグラフにしたものですが、全国的にも降雪量が減っているところが多いようで、中には増えているところもありますね。
秋田県なんかはめっちゃ雪増えてるやん。
さてここでようやく1つの結論が導き出されました。
毎年のデータだけ見れば、雪が減っているかわからなかったのですが、平均すると降雪量は減っていました。
また「降雪量」と「積雪量」のふたつの言葉が出てきましたが、この2つは違うものです。
「降雪量」は、ある時間(1時間、6時間、24時間など)の間に”新しく”積もった(積もる)雪の量を指し、天気予報の「明朝までに○○センチの雪が降ります」はこっちです。
一方、「積雪量」は、自然の状態でのその時刻の雪の深さをし、簡単に言えば「今ここに何センチの雪があるのか」ということです。
ということで、地球温暖化の原因かなにかわかりませんが降雪量は減っていました。
また昔はすごく雪が降っていたというのは、融雪インフラがちゃんと整備されてないときのことだとも判断できます。
今は大雪が降っても、朝一に融雪車が動いてくれますし、融雪剤もしっかりと撒かれています。
そのため昔の方が最近は雪が減ったように視覚的にも感じることになっているのかもしれません。
なにはともあれ、雪は降らない方がお金がかからないので、一般家庭の人にとってはいい傾向になってきていると思います。
ちなみに富山県で初めて冬を過ごす人のために雪国対策の記事を書きましたので、ぜひこちらも参考にしてみてください。