37億5千年前の日本最古の鉱物が黒部市で見つかる!歴史的大発見
どうも、Toyama Media Creatorのサクラです。
突然ですが、世の中にはたくさんの石がある。
そんな中でも日本一の長老。
鉱物界の最年長じじいがなんと、黒部市の宇奈月町で発見されたのだ。
てか、簡単に言ってしまえば、日本最古の鉱物が宇奈月にあったのだ。
マジかよ。
見つかった鉱物は、黒部川沿いで採取した花コウ岩のジルコンという鉱物なのですが、その一部がなんと37億5千年前のものであることがわかったのです。
ちなみに、恐竜が現れたのが約2億年前。
地球が誕生したのが約46億年前。
途方もないよ。
通常、花コウ岩はマグマが固まって出来る岩石であるが、宇奈月で見つかった花コウ岩のマグマは温度が低かったため、ジルコンが溶けずに残ったと考えられている。
しかし、この発見はただただ、日本最古のじじい鉱物が発見されただけではないのです。
実は、この鉱物が大きな話題となった理由には、日本列島の歴史が背景にあるのです。
当時、まだ日本列島というものはありませんでした。
というのも、マントルの移動で、ユーラシア大陸からどんどん分離していったと考えられていたからです。
しかし、それを証明する何かはありません。
そこで出て来たのが、宇奈月の鉱物。
この年代のジルコンが出るのは、アジアでは中国の北東部しかなかったのに、なぜ富山にあったのか。
このことから、宇奈月には中国北部に関係した岩石が昔あったと考えられる。
つまり、この小さな鉱物が、日本列島が昔、北中国地域にあったことの証明になったのだ!
どちらにせよ、富山県で日本最古の鉱物が発見されたのはすごいことですね。