夫婦喧嘩してるととなりの部屋でざわざわと「念仏天狗」
富山県の民話を伝えるコーナー第十四話。
民話と言えば、一体、何を教訓にすれば良いのかわからない話も多い。
だけど、ぼくが責任を持って感想を書くぞ!
本日は、小矢部を舞台にした民話「念仏天狗」です。
富山県小矢部というところの、峰村でのお話。
この村には大きな一本の杉の木があり、子供が大好きな天狗が住んでいた。
この村の夫婦は喧嘩が激しく、子供たちも不安になり悲しい思いをしていた。
天狗は子供たちがかわいそうになり、こっそり仏壇の鐘をチーンと鳴らし念仏を唱えた。誰もいない所から鐘の音がするので、気になってとりあえず夫婦喧嘩は収まった。
しかし、毎晩のようにあちこちで夫婦喧嘩が始まるので、天狗もくたくたになってしまった。
そんなあるときに、逃げる間際、姿を消しそこなって障子に長い鼻の影が映ってしまった。
それを見た村の者は、天狗が心配してくれている事に気が付き、もう喧嘩をしないようにお互いに気遣うようになった。
こうして峰村には笑いが絶えなくなり、この天狗の事を念仏天狗と呼ぶようになった。
天狗の一本杉にも、多くの子供たちが遊びに来るようになり、毎日を楽しく過ごした。
なかなかなほのぼのライフですね。
てか、そんな毎晩、どの家族も夫婦喧嘩するなよ。
天狗もお人好しだなぁ。
ということで、結論。
そもそも夫婦喧嘩しすぎ。
一体、昔の天狗の存在意義ってなんだったんだろうか。