富山県内でも懸念されているDV被害 増加ではなくエスカレート
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出自粛や休業などが行われている中、生活不安・ストレスにより、配偶者等からの暴力(DV)の増加や深刻化が懸念されています。
海外ではすでに国連事務総長がメッセージを発信しており、DVの世界規模での急増について警鐘を鳴らしています。
また日本でも一律に給付される10万円は家族分がまとめて世帯主に給付されることから、各地の自治体には世帯主の暴力から逃れるため別の場所で暮らす人たちからの相談が寄せられています。
申請すれば、世帯主とは別に受け取ることができるのですが、それ以外にも懸念されることはたくさんあります。
コロナの影響でDVが増える理由には以下が挙げられます。
・外出できないイライラ
・経済的な困窮と不安
・夫の在宅勤務
・子どもの休校
・仕事がなくなったため家にいる
こうした状況は、外出制限を実施している欧米など世界各国でも見られているようです。
またDVは増えるだけでなく、エスカレートする傾向にあります。
そこで国連は各国政府に対して、新型コロナ対応の主要項目の一つに、DV対策を位置づけることを要請しました。
内閣府では新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活不安・ストレスなどで、DVの増加・深刻化が懸念されることから、新たに「DV相談+」が開始されました。
電話、メール、チャットで相談することができ、ホームページなどもわかりやすいです。
「これってDVかな?」
「暴力を振るわれている」
「今すぐパートナーから逃げたいけどどうしたらいいの?」
「自分だけでなく子どもたちのことも心配」
など、専門の相談員が一緒に相談してくれます。
まずはDVについて何か心当たりがあれば、下記のサイトをチェックしてみてください。
また緊急の場合には、ためらわずに110番通報をしてくださいとのことです。
【お知らせ】
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活不安・ストレスなどで、DVの増加・深刻化が懸念されることから、内閣府において「DV相談+」が開始されました。
電話、メール、チャットでご相談いただけます。https://t.co/gUmd3HXUjK— 富山県広報課 (@pref_toyama) May 1, 2020
富山県では特別定額給付金の支給に、配偶者からの暴力を理由に避難している方は、以下の措置が受けることができます。
・世帯主でなくとも給付金を受け取ることができる
・手続きを行った方とその同伴者分の特別定額給付金は、世帯主(配偶者など)からの申請があっても支給しない
必要書類(次の書類のいずれかの添付が必要)
・婦人相談所、配偶者暴力相談支援センター等が発行する証明書や市町村が発行するDV被害申出確認書
・保護命令決定書の謄本又は
【HP更新情報】
「配偶者やパートナーからの暴力(DV)に関する相談について」
「特別定額給付金におけるDVで避難している方への支援について」を更新しました。https://t.co/zviW7cawvp— 富山県広報課 (@pref_toyama) April 28, 2020
DV家庭では、子どもが虐待の被害にあうリスクも高まります。
学校の休校が長引き、保育園も受け入れも休止している状況で、体の傷など虐待の兆候を発見する機会が減っていることも懸念されます。
非常時だからこそ、周りの人たちも含めてSOSのサインを見落とさないようにしましょう。