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いけ好かないと思っていたゲストハウスBOOK AND BEDに行ってみた

公開日
更新日
執筆者
araki

こんにちは、アラキです。富山でゲストハウスを作ろうとしています。(アラキのゲストハウスシリーズ)

ちょっくら都会デビュー、東京に行ってきました。
やっぱりゲストハウスに泊まらなくっちゃね。ってことで結構前にゲストハウス業界に一風を巻き起こした、BOOK AND BEDに行ってみました!!!

テレビや雑誌にもよく取り上げられているし、話には何度も上がっていたBOOK AND BED。
その名の通り本だらけの中にベッドがある、「泊まれる本屋」をコンセプトにしたゲストハウスです。渋谷を始めとして、京都、浅草にあります。正直、行く前はあんま何となくいけ好かないイメージを持っていました。

 

 

で、今は

 

 

もうね、ファンです。なんだろう、ひがんでいたのかな。それともインスタへの恐れかな。

私が行ったのは浅草店ですが、本だけではなくトータルで人を楽しませるような演出に最初からノックアウトされました。それが入店からのチェックイン。

 

 

エレベータで雑居ビルの6Fに上がるとくらーい廊下の奥に事務的なロッカーと血みたいな色のでっかい扉。廊下くらいし、ちょっと怖くなる。

 

 

体を斜めにしながら重厚な扉を開けると、さも刑務所のような、ゲストが襲ってくるとでも言わんばかりの網がかかった小さい受付。やはりここは上から目線のゲストハウスだ・・・

網の向こうから、あのおしゃれアイテムipadで館内説明。やっぱり気取ってやがるぜ。

スタッフさん:どこから来られたんですか?
アラキ:(お、話かけてきた)あ、富山です。
スタッフさん:お仕事ですか?
アラキ:(お、続けて質問きた。この人はまれにいる気さく店員か?)あ、ゲストハウス作る予定なんで内装材とか見に東京来たんです
スタッフさん:えーそうなんですか!めっちゃ興味あります~後で一緒におしゃべりしましょうよー!!
アラキ:(ずきゅーーーん)あ、ぜひぜひ~ははは・・・
アラキ:(ギャップ萌えにやられた、不覚)

 

そしてダメ押しの「気軽にスタッフとお話ししましょう」スライド。この人だけじゃないんだ、きっと。緊張が全部ほどけて、おしゃれな空間に踏み込むときの気後れ感が和らぐ。この怖い内装は演出か。効果ばっちりすぎ。

 

 

スタッフさん:で、こちらがカードキーで・・・
アラキ:(これの受付入り口ないけど一回出て別の階に上がるんだろうな)
スタッフさん:そこにピッとして、ロッカー引いてみてください。
アラキ:え?え?

ロッカーと思ってたのドアー!!!

(写真:BOOK AND BED 公式HP)

で、この空間。ハリポタワールド行ったときのわくわく感を体験した。

スタッフさんは常時2~3名いて、みんな気さくで話しかけてくれる。インスタの講座まで開いてくれる方も。みんなが口々に富山絶対行くって言ってくれる。金縁丸メガネはいるかもしれないけど、それがなんだ。
館内は電話もしていいし、おしゃべりもしていい。落ち着いた感じはあるけど誰が何してもみんな気にしないって感じで音はあって当たり前でしょ、といった雰囲気。

(写真:BOOK AND BED 公式HP)

そして本なんて実際読まないでしょ、読む時間ないでしょ。とバカにしていたアラキ、本棚目の前にすると「あ、この本置いてある!」「この隣にこれ置くんだ~」「これ懐かし~~」とか興奮しながら何冊も手に取る。

(写真:BOOK AND BED 公式HP)(写真はアラキではありません)

そんでベッド何冊も持ち込んでパラパラ見る。「あ~やっぱこのセリフい~な~」「この装丁だとあとがきあるな~」・・・あれ、全部読めないけど、本に囲まれてるだけで楽しい。なんやこれ。

妙な偏見も払しょくされた美しい心で今一度館内を見渡して気が付く・・・。

ここ、コンセプト押し出すことでめっちゃコストカットに成功しとる

BOOK AND BEDのコンセプトは「泊まれる本屋」

 

収容人数の効率の良さはすごい。来るのは「本読みに来る人」だからめっちゃでっかいスーツケース抱えた「半年旅行中です」や「買い物を楽しみに来ました」のゲストを想定して荷物用スペースも作んなくていい。

 

 

ほかの設備も結構ギリギリな感じで、トイレは結構小さいし、シャワールームにシャンプーとかないし、シャワーはお湯と水を調節するタイプ。でも、超快適に過ごすために来たんじゃないしな、って思えるから全然不満なポイントにならない。

 

 

その分の予算を、インテリアやデザインに回していた。例えば金色の装飾をアクセントにしてたけど、金具はトイレのドアの上のとこまで金だった。こういうところってまず最初に削りがちだから(自分が削ってるから)、単純にその姿勢に尊敬。本の仕入れにだって結構かかるだろうしな。

何が大事で、何が不要か、コンセプトが明確だと削れるところは思いっきり削れるんだなと実感。BOOK AND BEDは本と身近にあることやインスタ映えする内装が大事で、熟睡や水回りの設備(キッチンなしです)の優先度は低かったんだろうな。そしてスタッフ対応、入店時の演出を含めたトータルプロデュ‐ス!

いやー勉強なった。

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