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野菜たちに紛れてなぜ加工品が?「豆腐の病気」

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

富山県の民話を伝えるコーナー第五話。

民話と言えば、一体、何を教訓にすれば良いのかわからない話も多い。

だけど、ぼくが責任を持って感想を書くぞ!


本日は、富山県下新川郡を舞台にした民話「豆腐の病気」です。

昔々、ある所に働き者の豆腐の若者が住んでおった。

豆腐の若者は色白で、マメ(元気)で、男前であったので、大根の娘っこも、ごぼうの娘っこも、にんじんの娘っこも、そして子持ちのなすびも皆彼に憧れていた。

豆腐の昼飯は、大根、ごぼう、にんじんの娘がそれぞれ心を込めて作ってくれたお弁当だった。

それで、豆腐は毎日おいしいお弁当を腹いっぱい食って、おまけに身の周りの世話までしてもらっていたのである。

ところが、こうして皆に世話をやいてもらっているうちに、豆腐はだんだんいい気になってきた。


年に一度の村祭りでの事。

豆腐は、里芋と酒を飲みながら話をしていた。

里芋は豆腐に、お前さんは誰を嫁っこにするつもりなんじゃ?と、尋ねると、豆腐は大根もごぼうもにんじんも好きじゃねぇと言い、なすびにいたっては年寄りはごめんじゃよ、と言って大笑い。


さすがに里芋は怒り出した。

「普段、皆にあれ程世話になっておきながら!豆腐の態度に腹を立てた里芋は、娘っこ達を集めて、あんな奴の世話をやく事はねえ」と言った。

里芋の話を聞いた娘っことなすびは、顔色を変えて怒り出してしまった。


それからの豆腐は、誰からも世話をやいてもらえなくなり、初めてどんなに皆に世話になっていたのか、身にしみて分かったのだった。

そのうち、豆腐は病気になってしまった。

娘っこと、なすびが豆腐の見舞いに行くと、豆腐は皆に酷い事を言って悪かったと、心からわびた。

豆腐はしきりに死ぬかもしれないと弱音を吐くので、皆は縁起でもない事を言うな、

マメ(元気)じゃ!マメになれと言葉をかけた。

しかし豆腐は震える声で「ダメなんじゃよ・・・オラは豆腐だから、もう元のマメ(豆)には戻れん」と、言って嘆いたとさ。


はい、まさかのトンチ話です。

まず、登場人物が、豆腐と野菜たちってところがおかしいですよね。

豆腐だけ、加工されてるやん!!!


つまりこの話はこう言いたいのです.




豆腐だけそもそもおかしい。


みなさんも、お話の間違いがどこかすぐわかったかな?

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