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富山大学が古い記憶を組み合わせ、新しい記憶を作り出すことに成功!

公開日
更新日
執筆者
SAKURA

どうも、Toyama Media Creatorのサクラです。


最近、サイバー攻撃を受けて、いろいろ叩かれている富山大学。

しかし、「富山大学って実はすごいところなんだぞ!」ってことを今回紹介したいと思います。

今回紹介したいのが、富山大学大学院医学薬学研究部の研究成果。

その内容が・・・。

「異なる古い記憶を人為的に組み合わせ、新しい記憶を作り出すことに成功した」ということ。

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参照リンク→科学技術振興機構(JST)&富山大学

この研究成果のポイントは3つ

・古い記憶同士が結びつき異なる新たな記憶が形成されるメカニズムは不明だった。

・脳にある2つの古い記憶を人為的に活動させて、新しい記憶を作り出せることを示した。

・さまざまな記憶情報を関連づけ、新たな意味を持つ記憶を形成するという高次の脳機能の解明につながることが期待できる。


具体的な実験方法は、こちら。


1.マウスを条件付け装置である四角い箱に入れ、電気ショックを受けさせる。

2.しかし、直ちに取り出した場合、マウスはその装置と恐怖体験を関連付けられない。

3.そこで、いったん装置に入れて、その場所の記憶を形成させておくと、電気ショック体験によって、装置と恐怖を連合して記憶し、四角い箱で高い恐怖反応を示すようになる。

4.しかし、丸い箱を覚えさせたあとに、四角い箱でショックを与えた場合は、2つの体験間に連合が起きないため、マウスは後に丸い箱に入れられても低い恐怖反応しか示さない。

5.そこで、この体験の1日後に、マウスがくつろいでいる時に、海馬と扁桃体に刺入した光ファイバーを通じて20Hzのレーザー光を2分間照射し、丸い箱と恐怖体験の神経細胞集団を同期させたところ、翌日このマウスを丸い箱に入れると、強い恐怖反応を示した。


ざっくり言うと、四角い箱に恐怖していたマウスが、記憶を操作され、丸い箱で恐怖するようになったということです。

今回の成果によって、精神疾患の治療法創出につながる可能性が広がったということ。


一見、恐ろしいことやってるなぁーと思いましたが、ものすごいレベルの高い研究をしている素晴らしい大学ですね。

参照リンク→科学技術振興機構(JST)&富山大学

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